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保育政策研究会で各所視察に回っています

2018.05.15 01:28

都民ファーストの会では、この三月から保育政策研究会を立ち上げることになり、田の上会長、菅原幹事長の元、自分が事務局長として各種団体ヒアリングや様々な保育所の視察を行い、保育政策の研究に役立てさせて頂いております。


先週は事務局メンバーで足立区トーマス保育園に視察に伺いました。

去年おおぞら保育園に伺った際に、認可外保育所の質の向上を目指してナーサリーラボという連盟があるということを教えていただき、そのナーサリーラボを立ち上げた前嶋さんが新たに認可外保育所などの情報を知りたいという保護者の方々などへの情報提供を行うことなどから新たなネットワークを構築することを目指して株式会社チャイルドケアサポートを立ち上げました。


今回伺ったトーマス保育園は、そのチャイルドケアサポートの運営する保育所として、国の認定する企業主導型保育を行う施設です。


これまでに見てきた様々な保育施設には本当に施設整備や人的配置には各所ばらつきがありましたが、こちらは0〜2歳児保育とはいえそれぞれの年齢に分けた保育室があり、専用の手洗い所や台所があり、調理師や看護師の資格を持つ人材も配置されるなど、至れり尽くせりの素晴らしい施設でした。

共に視察を行った、江戸川区の田の上さんと足立区地元の後藤さんです。


まだ保育所が開設したばかりで、定員に至ってもいないため、預けられているお子さん達は皆先生がつきっきりで対応しているとても羨ましい環境でした。



なかなか立派な手洗い所があります。

トーマス保育園ではさらに、今後親御さんをサポートするために、駅からのお子さんの送迎サービスなどを構築していけるかを検討中ということです。駅から距離のある保育所の場合、親御さんにとっては雨の日も荷物の多い月曜金曜も大変苦労が多いことが通例ですが、送迎サービスがあるとなるととっても助かるという方も多いのではないでしょうか。



企業主導型保育は、国の制度で内閣府が子ども子育て支援政策の一つとして平成29年から始まり、30年度はさらに2万人分の保育拡充を目指して大きく支援を前に進めようとしているもので、去年今年だけでも相当数の新規企業主導型保育所が開設しているようです。

ここから、東京都の認証園を目指すということもできるのかもしれませんが、認証園になるにはそれなりの保育実績年数も必要で、今の所はなかなか敷居が高いということも伺いました。


また、認可外保育所のお悩み事として、総じて、人材の育成や研修に人員や時間を割いてやれるほどの余裕を持たないので、都が開催している研修などに保育士を参加させてやれない。もしくは無資格者を働きながら資格を目指して試験を受けられるようにと支援してやることができない。

認可外保育所に通う保護者の保育料負担軽減はそれぞれの区市町村で行うところは少しずつ増えているものの、都内全域で行われているわけではないので保護者目線でいうと自治体間格差になっている。


などなど、様々なお話を伺うことができました。

田の上さんは去年の一般質問で認可外保育所の備品補助について質問されましたが、なかなかに東京都の返答は厳しいものでした。

一定の質が担保される施設でなければ助成をしないというのが基本的な行政の考え方であるとは思いますが、それでは認可外施設の一定の質のありやなしやを都が把握しているのかというとその監査の少なさから疑問符がつくところです。


引き続き、様々な観点から、待機児童の解消、また保育の質の向上について活動して参りたいと思います。