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さいたま自死遺族の集い*星のしずく

落ちこぼれ

2023.03.10 16:18

このところ地味に嬉しいことといえば、頭からかぶるタイプの洋服がスムーズに着脱できるようになったことです。


(乳房全摘側の腕の可動域も、ほぼほぼ元通りになったため)



それとまだ長時間はキツイのですが、手術前と同じペースで歩けるようになりました。


退院後から、日々欠かさなかったウォーキングトレーニングのいつものコースも、気温上昇にともない、笑みを浮かべる花が目につき、癒されるというより励まされているように感じています。


こぼれるように笑む花々を見ていると、ふと思い出す詩があるのです。




 落ちこぼれ

  和菓子の名につけたいようなやさしさ


 落ちこぼれ

  いまは自嘲や出来そこないの謂


 落ちこぼれないための

  ばかばかしくも切ない修業


 落ちこぼれにこそ

  魅力も風合いも薫るのに


 落ちこぼれの実

  いっぱい包容できるのが豊かな大地


 それならお前が落ちこぼれろ

  はい 女としてはとっくに落ちこぼれ


 落ちこぼれずに旨げに成って

  むざむざ食われてなるものか


 落ちこぼれ

  結果ではなく


 落ちこぼれ

  華々しい意志であれ


<<茨木のり子詩集より>>



やっぱり、茨木のり子さんの詩が好きだなぁ。

療養中の身になり、また読み返す時間ができたのも地味に嬉しいことの一つ。



「いっぱい包容できるのが豊かな大地」……


歩きながら詩文を思い出して、こころがじくじくしてきました。

悔しくも思いました。

情けなくも思いました。


だからなのか、その日道すがら、なき娘 有ちゃんを二人も見かけてしまいました。


(正しくは有ちゃんに似ている子たち)



大好きだったティファニーブルー色のジャンパースカートの小学生。

走り抜ける後ろ姿が有ちゃんでした。


もう一人は、通っていた中学校の制服を着た有ちゃん。

髪型も体形も顔の雰囲気も、『近影』の有ちゃんでした。




公園に咲いていた白い花が、涙の代わりに、風に揺れてこぼれ落ちていました。


星のしずく*管理人

💊乳がん治療も更新

ステージ2aルミナルタイプ、左全摘、オンコタイプDXスコア24

3月7日から錠剤タイプの抗がん剤を予防治療に一定期間追加。

主治医と相談の上、決めました。




◆自死遺族の集い

星のしずく・インフォメーション

★第35回 対面の集い 4月2日(第1日曜日)◎浦和コムナーレ10階

★第36回 オンラインの集い 4月9日(第2日曜日)※要予約です

 お問い合わせ hoshinoshizuku0922@gmail.com


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