春の陽気の高山の温度差キツイ
先日のことだ、やっちまったんだよ。大失敗をやらかしちまったんだよ。どんな失敗かは、ちょっとここでは言えないんだけどさ、そう、まさしく、不運(ハードラック)と踊(ダンス)っまったby特攻(ぶっこみ)の拓。物事にはなんでも、原因と結果があって、これを因果の法則というんだが、何か悪いことがあっても、それには原因があって、原因を突き止めて対策すれば安心だ、そして一件落着になる。が、世の中、全部、それで解決したら、仏法もケーサツもいらんっちゅうんじゃ。そうなのだ。世の中には、なぜこんなことになちまたのかさっぱりわからない不運があるのだ。例えて言えば、ライダーならみんな経験があると思うんだが、立ちゴケだよ。あれってさー、突然起きるんだよ。いや、転がるんだから起きるっていうのも変だけど。なんの拍子か、いきなりバランス崩して、あら、ぱたり、なんである。まさしく、原因がわからない事例の一つだ。いや、確かにバランスを崩したから転がったという論法があるんだけど、なんでバランスを崩しちゃったのかってことはわからんのですよ。これはもう、単に不運だったというしかないのである。わからないから不安になるので、対策が立てようがないから不安になるので、対策がないのに、いつまたその不運に襲われるやもしれぬと思うだけで情緒不安定になるのである。ウツになるのである。いや、今回は立ちゴケしたんじゃないけど、似たような事態に見舞われて、まさしく、情緒不安定な日々を過ごしていたのだった。いやもー本当にね、あーだのこーだの、色々考えちゃってさ、朝ごはんをよく噛んで食べなかったのが原因だ、とか、顔を洗うときに3回しかゴシゴシやらなかったのが原因だ、とか、パンツをいつもの色と違うのを選んだのが原因だ、とか、そもそも風が強かったからだ、気温が低かったからだ、あるいは占いで凶が出てた体、とか、もう全く意味不明の超常現象的なスーパーナチュラルの世界観で、問題解決に挑んでいたのだが、当然、解決するはずもなく、行き着いた言葉が、かの所十三先生、佐木飛朗斗先生の名作の名言中の名言に至るわけなのであります。仕方なかったんだ、ツイてなかっただけなんだ、幸運の女神にそっぽを向かれただけなんだ。そう思って諦めるしかないのである。時が心の傷を癒してくれるまで待つしかないのである。思えば人生とはこんなものなのだ。ちょっと前のテレビドラマで、石原さとみ主演のテレビドラマで、研究所の所長さんのこういうシーンがあるんだよ。「死ぬのに、良い人も悪い人もない。たまたま命を落とすんです。そして、私たちは、たまたま生きている。」そう、我々はたまたま運良く死なずに生きている。たまたま不運と踊ることなく、生き延びている。生きるということはそれだけのことで、いつ何時、たまたま気紛れで振った死神の刃の本の先っちょが触れてしまって首が飛んじゃうことがあるのだ。おお、なんという不条理なのであろうか。そんなちょっとした気まぐれで死んじゃったらたまらんぜ。いやだよー死にたくないよー。しかし、人生は非情なのである。かのスナイパー主演の長寿マンガでは彼はこういう「50%は運だ」超A級スナイパーでさえ、半分は運だというのだから、超A級どころか、チョウザメも食ったことがないような凡人に、何ができたというのであろうか。そうなのだ、世界は不条理で、明日どうなるかはわからない。逝去した松本零士先生の銀河鉄道999で「永久戦闘実験室」にこんなセリフがある「おれは夕日が大嫌いだ。明日の朝日が見ることができるか不安になる」よく考えたらみんなそうじゃないか。そして星新一先生の傑作と言われる「処刑」では、いつ死刑が執行されるかわからない状況に置かれた主人公が、最後は日常生活もこれと同じと悟るシーンがある。そうなのだ、我々もいつ何時、不幸と踊ってこの世とおさらばすることになるやもしれないのだ。ああ、人生は不条理だ。ああ、不条理だ。ああ、なんか話がまとまりがなくなってきたぞ。やばいなこんなはずなかったんだけど、もっと哲学的でためになる話になるはずだったんだ、くそ、なんでだよ。なんでこうなるんだよ、いよいよ不幸と踊っちまってるぜ。こうなったら不条理を吹っ飛ばすためにかっ飛ばすしかないぜ。行くぜ。ということで、意味不明な駄文にお付き合いいただきましたが、ツーリングに行くことにした。
実は春の陽気になっちゃたんである。これはいいことだが花粉もすごいけどな。こんなにあったかいなら高山でもいけるじゃん。帰りにドリームでオイル交換しよう。そうしようそうしよう。朝はまっちゃん特製マヨハムチーズトーストサンドを食って、いろいろやらなきゃならんことは片付けて、準備完了、実家新型ガレージからCBR600RRを引っ張り出したらエンジン一発始動! 吠える(以下略)なんだよ、また以下略かよ、あ、それはそうと、そろそろこちらのバッテリーも交換した方がいいかなあ。なんか気のせいか元気がないような気がする。ちょっと様子をみようなどと思いつつ、出発した。
まずガソリンを入れる。いつものコスモ石油で給油した。給油ルーチン(以下略)ハイオク満タンで出発する。
国道19号線を多治見方面い向かう。寒いなー。気温が上がるから、春向きの装備できたから、朝は寒い。しかし、冬装備ではお昼に暑くなってたまらんからな。冬の格好で暑いのは最悪なんだから、それは避けたいので、今寒いのを我慢するのだ。
多治見から今泉ルートで可児市経由川辺に至る、国道41号線に合流する。どんどん寒くなる。道路横の電光掲示板温度表示は4度を表示していた。やばい。これは春装備では寒すぎる。やっぱりもうちょっと暖かい格好できた方がよかったかなーなどと思ってももう遅いのであった。
あまりに寒いので、道の駅七宗に避難する。日の当たるところではちょっと暖かいので、それで暖をとってから再び走り出す。今日の国道41号線は、春の陽気にもかかわらず、観光客の車が全然いなくて、実の快調に走ることができた。寒くても頑張ってどんどん走って、次はファミマで休憩しようと思いつつ、北上を続けるのだが、ファミマがないじゃん。そういえば41号線はファミマあまりなかったような気がするな。寒いから温かいお茶を飲むのだ。50円引き券があるからファミマでないといけないのだ。しかし、ファミマはなかった。仕方がない、金山のいつもの休憩ポイント、金山のデイリーヤマザキに入るしかないようだ。さらばだ、50円割引券、断腸の思いでデイリーヤマザキに入ろうとしたら、フェンスが立ち並んでいた。看板が立ててあった。「3月17日リニューアルオープン」マジかよ、やってないじゃん。仕方がないので通過して、そうだ、下呂を越えたあたりにあったはずだ。そこまでがんばるのだ。
下呂まで来たので、途中給油する。高山まで往復300キロはCBR600RRの航続距離を若干越えるので(編集部注;あくまで個人的見解です)ここで給油しておくと安心だ。ここまで96キロ、給油は3.5リットルなんで、リッター27.428571428571429キロだ。ということは、燃料タンク18リットルだから493キロ走れるはずなんだが、これが世にいう取らぬ狸の皮算用だな。
飛騨荻原でようやくファミマに遭遇した。ここにあることは知ってたけど、あまりに遠かったから、ここで休憩することは考えてなかったけど、結局、ここで休憩することになった。50円券を使ってお茶を買った。買ったぜ。勝ったぜ。有効期限を切れるスレスレで使ってやったぜ。クックック。飲むぜ、ぐびぐび。あったまる。水分摂取してる感じ。足らない水分摂取してる感じいいねーやっぱり水分補給は大事だよ。
ファミマを出たら、あとは一気に高山まで突っ走っていく。ようやく暖かくなってきたぞ。道の駅渚の電光掲示板温度表示は11度だった。4度からかなり上がってきたな。ここら辺まで来たら、交通量が多くなってきて、観光客なのだろうか、しかし岐阜ナンバーが多いから違うのか、いや、岐阜ナンバーでも高山に行くよな。とにかく、若干、交通量が多くなった国道41号線の宮峠トンネルを抜けた。この宮峠トンネルを抜けた時のバーンと広がる青い空と高山の風景が素晴らしい。実に素晴らしい。マジで素晴らしいな。写真が撮れないのが残念だ。しかし、心に焼きついたぜ。
高山市に入って、いつものルートで高山のランドマーク、高山陣屋に来た。記念撮影をしたら、観光客でごった返す高山市街を脱出して、いつものところで昼飯を食った。はやいやすいうまいの例の店だよ。食ったら速攻で高山を脱出する。
道の駅渚まで戻ってきたら、電光掲示板温度は17度だった。この短時間で11度から17度になってた。この急激に温度が上がってきた。もう全然寒くないぞ、ちょうどいい快適な温度だ。いやー素晴らしいライディング日和になってきたぞ。反対車線にはこの陽気に雨後の筍の如く、ライダーがうじゃうじゃ走ってくるぞ。ライダーだけじゃない、高山線の沿線では、ワイドビューひだの最後を撮影するために鉄ちゃんカメラマンが縦列してた。最近、特に増えてきたよなー。昔はこんなにいなかったような気がする。
道の駅白川で休憩した。さるぼぼのハンドタオルがボロくなってきたので、新しいのを買おうと思って店を見てたら、さるぼぼ人形の超小型のかわいいのがあったので、これ欲しいと思ってプライスを見たら605円税込だった。たっかでらたっか。やめてさっさとバイクに戻って出発した。
川辺まで戻ってきた。ファミマがないのでセブンイレブンで休憩した。
気温は23度だ。4度から23度。温度差19度。マジやばい。
水分補給をしっかりして走ろう。
よし、次はドリーム店に行ってオイル交換だ。
本日の出費
お茶 135円2本
牛丼 448円
本日のCBR600RRの走行距離 300キロくらい
累計のCBR600RRの走行距離 34064キロくらい