ヴィーガン商品市場は拡大中
私の住む国ドイツでは人々のヴィーガニズム(完全菜食やその商品)への関心は高まってきており
それは明らかに一過性のファッショントレンドの範囲を超えてきています。
動物性製品を含まない食事が日々の生活に及ぼす影響は多大なるものであり
現代人の関心の対象になるのは最もなことです。
ドイツのヴィーガン人口は全人口の約1.5%、つまり約120万人とのこと(Hopp、2017)。
この関心の高さのおかげで、業界は上昇中のニッチ市場に素早く対応し始めました。
もしあなたが肉、魚、チーズ、ミルク、ヨーグルト、卵を食べないと決心したら
何を食べて生きていきますか?
ドイツのスーパーマーケットはもうその答えを知っています。
健康食品店やオーガニックショップがヴィーガン向け製品を独占する時代は終わりました。
現在ここベルリンではどこのスーパーマーケットでも果物や野菜の他に
大豆ミートや豆腐、植物ベースのハムやミルク、チーズ、グミ、チョコレートなど
植物性の製品を見つけることができます。
ベルリンはドイツでも特にヴィーガン人口が多く、市民の15%とも言われるだけに
豊富なラインナップが揃うのはここだけかと思いましたが、先日滞在したドイツの山奥の村のような地域のスーパーにも同じようにヴィーガン対応の製品が並んでいました。
ヴィーガン対応の製品はもはや完全菜食主義者の注目を集めるだけにはとどまりません。
ベジタリアンやその他の雑食者たちも植物ベースの肉代替品に馴染み初めています。
植物性品を使って料理をすれば、客人や家族にヴィーガンがいても
みんなで一緒に食事できるので非常に便利です。
ヴィーガンラベルのついた製品の市場は2014年に9%増加し、上昇傾向にあります。
(Schaak et al。2015)
WHO及びDGEは赤身の肉の消費量と大腸・直腸腫瘍発症に強い相関性を確認。
(DGE、2009; IARC、2015)
ですが環境保護問題に関しては、チーズの生産は肉の生産よりも悪影響を及ぼすことが
確認されています。(Meinert et Stolt、2012)
参考
https://ecodemy.de/magazin/vegane-ersatzprodukte/
さて、日本では植物性のアイスクリームやお肉なんてまだまだ一般的には普及していませんよね。
(ネットでビックリするようなお値段では買えますが)
もちろん、上の写真のような加工品ばかり食べることが健康的だとは言えませんが
このような商品は健康や環境への人々の関心の高さに伴って開発されるのです。
ドイツを含むいくつかの国では日本より1歩も100歩も早く、
肉や乳製品の代わりが手軽に、安価に入手できる社会に変化してきているのです。
日本は先進国としてはヴィーガニズムへの関心が非常に低いように思われます。
そしてその原因は圧倒的な情報不足だと思うので、私もこうして
日本の皆さんにヴィーガニズムに関心を持っていただく為にブログを地道に書いているわけです。
ヴィーガンが環境に良いってどういう意味?
そう思われる方はぜひこのようなドキュメンタリーもご欄になってみてください^^