相模原なるほど学校クイズ【26】
この春、小中学校を卒業される皆さん、ご卒業おめでとうございます。
相模原市内では中学校の卒業式が終わり、春からの進路に向けて準備をしている家庭も多いことかと思います。制服や学用品などの準備はもちろんのこと、学校に支払う学費等の準備も必要ですね。特に私立高校に関しては必要経費も高くなるかと思いますが、今回は私学助成のうち経常費補助についての問題を三太郎さんが作ってくれました。
Q.私学助成は、前回の高校授業料補助の他に経常費(学校運営費)への補助があります。経常費補助が増額されると授業料の値上げの必要がなくなったり、施設設備が充実します。
さて、神奈川県の私立高校への1人あたりの経常費補助額は次のどれでしょうか。
※順位は47都道府県中です。
①国基準を大幅に上回り全国10位の水準である。
②ほぼ国基準と同等で全国25位である。
③国基準を下回り全国43位である。
《答えと解説》
答え:③
解説:増額されてはいますが神奈川県の補助額は小中高とも国基準に届いていません。届いているのは幼稚園のみですが5,000円程度高いだけです。高校の場合、経常費補助の国基準は、生徒一人あたり、349,910円で神奈川県の補助額は、340,959円で国に比較して8,951円少ないです。中学校にあっては90,000円以上も少ないです。神奈川県は経常費補助が少ないため、幼小中高とも全国で1、2位を争う学費の高さです。
なお、私学では授業料の他に施設設備費も徴収されますので経常費補助がふえれば家庭の負担はさらに軽減されます。
(表 神奈川県の私学経常費補助額と国基準との比較)
うーん、またしても聞きなれない言葉。。。「経常費補助」って何!?
と思い、調べてみました。東京都生活文化スポーツ局のページがわかりやすかったです。
経常費補助とは
経常費とは、私立学校を運営していくために必要な人件費や教材費等のことです。この経常費を補助することにより、保護者の負担軽減、教育条件の維持向上や学校経営の健全性向上が図られており、私立学校にとっては、非常に大切な補助金です。
都道府県から私立学校(幼稚園)に対して支給されるお金のことですね。この補助額によって家庭の負担額や教育内容も変わるということ。
それが神奈川県の高校は全国43位。なんとも残念な順位です。
県立高校の統廃合が進み、行きたくても県立高校を選べない生徒(距離的な理由も含め)は増えているのではないでしょうか。せめて、金銭的な心配をすることなく私学を選択できたらいいな、と思います。