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米粒の命と家畜の命

2018.05.16 06:33

ヤフーの知恵袋で、こんな質問と興味深い回答を見つけたので

読んでいました。

私は、知恵袋に回答するのは討論に介入するようで苦手なので

自分の意見は自分のブログ内に完結させたいと思います。


ある方による質問


ある方による回答


この回答をされた方の意見によると、

菜食の方が、米粒や種の単位まで数えれば犠牲にする命が多いとのことです。

8割のカロリーを炭水化物が占めるのですから、

確かに本人が口に入る穀物などの粒(命)の数は菜食者の方が多いかもしれません。


ちなみに、

ここドイツでは一人当たりの肉の消費量は年間90kgと言われていますが

牛1頭=90kg以上あるでしょうから、

回答者の主張によれば彼らが肉を食べるために殺める命は1年に1つ以下ということになります。

(もちろん実際には他のものも食べるでしょうがそれは含まないとして)


菜食者は肉食者より多く命を殺める。

本当にそうなのでしょうか?


実際のところ、

人の口には入らない方の粒(命)のもたらす結果の方が環境に影響しています。

つまり家畜の口に入る穀物(命)の数と弊害に注目していただきたいのです。


例えば、大豆1キロからは豆腐が1,5キロできますが

牛の肉1kgあたりの生産に要する大豆は4kgです。

ドイツの平均として

1人あたり年間90kg肉を食べるなら、その人は年間360kgの大豆を

直接は食べずに消費しているのです。

(エビデンスは下記動画を参照)


では間に牛を挟まず、人間が直接大豆を食べるとどうなりますか。

私の現在の体重で計算すれば、大豆約100gで1日に必要なタンパク質量を得られます。

つまり1人あたり年間36,5kgの大豆消費で済むのです^^



世界中には広大な大豆の耕地がありますが、

例えばアメリカで作れられる大豆の70%は家畜の餌となります。

育てた穀物を直接を食すような社会になれば飢餓など起こり得ません。

輸入せず地元で育った穀物を食すれば長距離運搬の必要も少なくかなりCO2削減に

貢献できますね。


そして、この回答者の例を選んだ理由はもう一つありますので

続きはこちらへ書きます。





参考 (7:00)