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Hana ノ Namae

鮭の草シペキナ タネツケバナ

2023.04.28 22:21
(2023/4/29 青森市内)

(2021/5/1 青森市内)


種漬花(たねつけばな)

アブラナ科タネツケバナ属/一年草または越年草


外来種のミチタネツケバナのページに書いたが、稲の苗代を作る前に予め種籾(たねもみ)を水に漬ける作業をする頃(青森では4月中旬頃から)に、花が咲くので『種漬花(たねつけばな)』。


夏〜秋の畦道草の代表格を"ミゾカクシ(溝隠し)"とするなら、こちらは春の畦道草の代表ということになるのかな。

とりあえず田んぼネーミンググループとしよう。


"ミチタネツケバナ(道種漬花)"に比べて背丈が倍近く大きく(2〜30cm程)、枝ぶりもカクカクな感じで横に広がることがあり、どことなく松の木のようにも見える。

花をよく見ると雄蕊の数がこちら(種漬花)は6本、あちら(道種漬花)は4本。

水辺を好み、田んぼの畦道等に繁殖していることが多く、季節柄、春の七草のナズナと間違えられることもあるようだが、別段食しても害はない。

北海道アイヌは、"シペキナ(鮭の草)"の名で鮭料理の香辛料として利用していたそうで、北海道弁で"アイヌ山葵"と呼ばれる。

米が第一の日本の百姓達にとってタネツケバナとは長い付き合いだったが、そのお味まではイマイチよくわからなかったようだ。


春の水入れ前の田んぼに広く群生して花を咲かせていたり、田んぼの周辺にも咲いているのを見ることが出来る。


花言葉:勝利/不屈の心/情熱