#松井レポート 2023.3.12 後楽園ホール公演[前編]
2023年一発目の後楽園ホール公演。
アクトレスガールズ所属、SPEED STAR 松井かわいいこと松井珠紗が公演レポートを担当させて頂くことになりました!
「公演」という呼び方に未だ慣れないところは正直あるのですが、私なりの解釈は『リングに上がる自分というキャラとして戦いを【魅せる】』という事なのかと思っています。リングに上がる以上戦いであることは絶対であり、その更に先の「魅せる」ことに重きを置いて1つの新しいエンターテインメントとして成立させるということが私たちが目指す「アクトレスガールズ」の形なのだと、今はそう思います。
とは言ってもやはりこうして曖昧なことしか記せない現状であるので、なかなか理解されづらいことをやっているんだと何度も痛感しています。
ただ、プロレスのリングでプロレスを基盤として本公演「アクトレスリング」を展開している私たちを冒涜だと言う気持ちも十二分に分かります。しかしこの言葉は現状で自己満足としか捉えられないことは承知していますが、私たちは決してプロレスリングを馬鹿になんてしていません。それは、今回のこの公演も見に来てくださるお客様がいることが何よりの結果だと思います。
アクトレスリング公演のスタートは恒例のオープニングダンスから。後楽園ホール公演は約30人の出演になり、この大人数でのダンスはまさしく圧巻。
続いて全出演者紹介のオープニング映像が流れると第1試合へ。
第1試合
松井珠紗 & 才原茉莉乃
vs
岩井杏加 & キラ☆アン
青コーナーの入場ではなんと突然ヒール軍団「蛇道衆」の入場曲がかかる。岩井、キラ☆アンは蛇道衆のMARU、アレン、ブルドーザー轟と共に登場。
岩井とキラ☆アンが蛇道衆へ入ったことをサプライズ発表した。MARUら3人はセコンドには付かず、西側の客席へ座り込む。
松井、才原は握手を求めるが岩井とキラ☆アンは無視。試合が始まる。
先発は松井と岩井。
ロックアップを岩井がロープまで押し込みブレイク。再度ロックアップを松井が払いヘッドロックで絞る。岩井は松井の髪を掴みロープへ飛ばすと、ショルダータックルで松井を倒す。岩井はそのままロープへ走るが、松井がドロップキック。松井がロープへ飛ぶがエプロンからキラ☆アンがキックで止めると、岩井は再度ショルダータックル。岩井はロープへ松井を貼り付けると、客席から蛇道衆3人も出てきて正面へポーズを決める。
岩井はキラ☆アンにチェンジ。だが岩井は戻らず頭へ低空ドロップキック。倒れた松井に合体エルボードロップを決めると無理矢理起こしエルボーとビッグブーツを交互に打ち続ける。岩井がようやく控えに戻ると、キラ☆アンのハイキック カウント2。ロープへ飛ぶと、今度は才原がエプロンからキラ☆アンをストップし、松井はドロップキック。才原へチェンジ。
才原は速いロープワークでキラ☆アンを撹乱し、どんぐりクラッシュ。続けて攻撃を仕掛けようとするが、キラ☆アンはボディスラムで叩きつけ岩井へチェンジ。
岩井は畳み掛けるようにギロチンドロップもカウント2。才原を起き上がらせるが、払った才原が背負い投げ。岩井は意地で向かっていくも才原も意地の体落としで柔道のバックボーンを合間見せる。才原は岩井をコーナーへ飛ばそうとするが岩井がリバース。串刺し攻撃を狙うが、才原はロープを潜ってエプロンへ出ると、トップロープを使ってアームブリーカーを決める。リングインした才原は反動からドロップキック。続いて岩石落としで抑え込む。カウント2だが才原は岩井のキックアウトの腕を取りキーロックへ移行。キラ☆アンがカット。
才原は反動からエルボーを狙うが、岩井は躱してスタナー。岩井は才原を立ち上がらせると、才原は隙をついてスクールボーイで流しテールクラッチを決めるがカウント2。松井へチェンジ。
松井はダイビングクロスボディアタック。串刺しニーアタックから崩れた岩井へ更に低空のクロスボディアタック カウント2。岩井を起こすと、岩井は松井の髪を掴んで挑発。松井は突き放すと岩井はエルボーを叩き込みエルボー合戦へ。松井はボディへ肘を入れ膝を着いた岩井の首に連発でエルボー。岩井はダウン。岩井は近付いてきた松井へスモールパッケージホールドカウント2。すかさず頭への低空ドロップキックを決め、コーナーに顔面を叩きつける。岩井は余裕のアピールをかまし串刺しバックエルボー、松井を卍固めで捕えるが才原がカット。キラ☆アンがいつの間にリングイン、松井にファイナルカッター。岩井は馬乗りになりリングに松井の頭を打ち付ける。勢い止まらず岩井は河津落としで叩きつけると、トップロープからダイビングニードロップもカウント2。岩井は松井をロープに飛ばすが、松井はリバース、ドロップキック。続けて松井はミスティカ式クロスフェイスロックで岩井を絞るが、ロープエスケープ。松井はロープへ飛ぶが岩井は隙をついての後方回転エビ固めを才原がカット。万策尽きたであろう岩井に松井はカウンターの変形フィッシャーマンズスープレックスカウント2。ムーンサルトプレスを決めるがキラ☆アンがカット。松井、才原はダブルドロップキックでキラ☆アンを退けると、松井は岩井に低空ニーアタックからハングマンDDTで3カウント。
#松井所感
「変わりたい」と発信をしてから後楽園ホールに現れた岩井杏加はヒール軍団蛇道衆に入っていた。変わるキッカケなんて人それぞれでしょう、私はヒールターンそのものを悪いとは思わない。
だけれど戦いが根底にあるこの場所で変わりたいと思うならば、そこに1番必要なのは環境でも性格でもなく、ここに懸ける【熱意】ではないかと思う。元より熱苦しいような人間ではないことは知っている。しかし内側に秘めていた熱があるならば対峙した私には伝わるものだろう。私には岩井杏加の熱は伝わらなかった。これは厳しい激励でも期待でも何でもない私の感想です。
この先蛇道衆が岩井をどう調理するのかはちょっと気になる。
第2試合
石川はるか & みあ朝子 & かなみっく & 青葉ちい
vs
蓮燦 & 藤本こあら & Cat MASK calico & ゆふぁ
第2試合はデビュー戦の青葉ちいも含めたデビュー1年未満の若手8人によるタッグマッチ。
石川はるか & みあ朝子 & かなみっく & 青葉ちいvs蓮燦 & 藤本こあら & Cat MASK calico & ゆふぁ
青コーナーの入場が終わると、VTRが表示される。みあ朝子、石川はるか、かなみっくが喋る様子が映し出される。内容は8月20日奈良公演に向けての「PIAZZA HOTEL」のスポンサー案件を匂わせるもの。
ホテルの宣伝VTRと共に入場を終えた後、ゆふぁがマイクを取る。
ゆふぁ「いや、ちょっと待って。え?なにこれ。年末の後楽園ホールのギガストーンさんに引き続き?またスポンサー案件?」
朝子「私たちは純粋に、地方での公演に出たいんです!PIAZZA HOTELのように、綺麗で駅チカでご飯が美味しい!そんな一流のホテルに仕事で泊まるのが夢なんです!!」
蓮燦「奈良に行きたい?大阪に行きたい?それはみーーんな一緒。こういう姑息な手を使って媚びを売るのやめて貰えます?」
石川「この試合に勝った方が奈良公演に出場できるってことでいいんじゃないですか?」
calico「奈良公演の出演権をかけて試合しよう。みあ朝子がイキって前に出てきてるけど、
本日デビューの青葉ちい出て来いや!」
calicoは先発にデビュー戦の青葉を指名。
ロックアップからチェーンレスリング。calicoが前宙で切り返すとシュートロープ。青葉バックをとってスクールボーイもカウント2。すかさずドロップキックを決めるが、calicoは受身を取った青葉の上に跨り 「デビューおめでとう!」と厳しめの激励を見せる。
青葉は石川へチェンジ。
出てきた朝子がcalicoをコーナーに叩きつけると石川は串刺しドロップキック。ロープに飛んだ朝子がオーロラヒップドロップ。
石川はコーナーに振るがcalicoはコーナートップに乗って「猫」であるアピール。最初から日本語喋ってるけど。石川が突っ込んでくるのを飛び越えドロップキックも相打ち。見合ってお互いチェンジ。
続いて朝子と蓮燦へ。
元より確執のある2人が熱いエルボー合戦でぶつかる。蓮燦は朝子の美味しいとこどりのポジションに嫉妬(?)をしており、素直な不満を2月17日新木場公演にてぶつけている。それ以来初のマッチアップとなる。
蓮燦「朝子しつこくてイライラする!」とヒステリックに叫ぶと強烈なエルボーを叩き込む。朝子は摩訶不思議なアピールで蓮燦に向かうと手を叩いて怯んだところにチンクラッシャー。朝子はエルボーを狙うが捕えた蓮燦がコンプリートショット。蓮燦はコーナーにのぼり、こあらが朝子をコーナーへ飛ばすと蓮燦はケツを押し付け、「ドーキ(動悸)がドキドキどーきーず(同期ーズ)」と呪文を唱えて蹴り飛ばす。蓮燦はこあらへチェンジ。
こあらはカニバサミで朝子を倒し変形の首四の字固めを決める。すかさず全員がスリーパーホールドで数珠繋ぎに。逃れた朝子はこあらにボディスラム。
朝子はかなみっくにチェンジ。
倒立式セントーンもカウント2。ボディスラムを狙うもこあらは切り返しスモールパッケージホールドカウント2。続けてスクールボーイもカウント2。
こあらはゆふぁにチェンジ。
「お待たせしました!ゆふぁの出番です。」と自分自身で期待値を上げ、ドロップキック。
かなみっくはエルボーで意地を見せ、コーナーに振り串刺しドロップキックを狙うが、ゆふぁはそれをすかし、腰へのダブルフットスタンフ。「行ってらっしゃい!」と叫び得意技のシットダウン式ショルダーブリーカーもカウント2。かなみっくはリストクラッチ式の大外刈りでゆふぁを叩きつけると、お互いチェンジ。
蓮燦と石川のマッチアップに。
蓮燦の河津落としカウント2。コーナートップからのダイビングクロスボディアタックもカウント2で決まらず。すかさずロープへ走るが、石川は90°ロープワークで錯乱しスピアもカウント2。石川は朝子を呼びこみダブル攻撃を狙うが、蓮燦は2人まとめてコンプリートショットを決める。続けて石川へコンプリートギガストーンを決めるが逆に抑え込まれカウント2。更に蓮燦が抑え込みカウント2。
蓮燦はリストを取り回ってからのスモールパッケージホールド通称「蓮燦ハートロックJIGOKU」を石川はカウント2.9で返す。
蓮燦は煽ってロープに飛ぶが石川はカウンターでスピアもカウント2。ボディスラムでコーナー際に叩きつけると、リバーススプラッシュでカウント3を奪い、石川はるかが初のピンフォール勝ちとなる。
リングアナウンサー新井みずかからの勝者のコールに続けて「尚、この試合は奈良公演の出場権とは関係ありません」とのアナウンスがされる。
石川「今なんと仰いました?」
新井「この勝敗で奈良大会の出場は関係ありません。」
石川「えええ!
いいですよ。分かりました。実力で…私たち自分の力で、直近の大会も奈良大会も私たち8人の実力で出場したいと思います。
皆さん奈良も大阪もぜひ遊びにきてください」
8人は称え合うように全員でお辞儀して退場する。
#松井所感
全員がデビュー1年未満のほぼ同期たちだけでの試合。同期という存在は本当に大きくいつまで経っても特別なものです。新生アクトレスガールズでデビューした皆は同期が多過ぎて、きっとあまり伝わらないと思いますが(笑)
一番負けたくないけど一番分かってくれるような、そんな不思議な関係で切磋琢磨競い合っていってほしい。そして、ここから誰が飛び出すのかとても楽しみにしています。周りのクセが強すぎて今回は埋もれてしまったデビュー戦の青葉ちい。次からは青葉ちいも競い合う仲間。彼女がどういうファイターを目指していくのか、期待大◎
ちなみに私の同期で今も尚団体に残っているのは未依と入江彩乃のただ2人。書き切れないほどの愛で溢れています♡
第3試合
夏葵 & 汐月なぎさ & 山田奈保
vs
MARU & アレン & ブルドーザー轟【蛇道衆】
蛇道衆は第1試合でユニット入りを示した岩井、キラアンを含めての5人での登場。
夏葵の入場曲にて明るく赤コーナーの3人が登場。元気で若さに溢れた華やかな登場に蛇道衆は何を思ったか、握手を求めた3人に対して、「かわいい〜」と心のない声で煽り握手はシカト。華やかな3人が背を向いたら蛇道衆は全員で奇襲攻撃を仕掛け、そのまま場外乱闘へ。
リングに戻すと奈保を捕まえロープに貼り付け 「シャー!」と蛇道衆のポーズを決める。
アレンは奈保にフェイスクラッシャー。髪を持ち投げるとロープへ飛び低空ドロップキック。アレンは奈保をロープに振るが、奈保は意地のカウンタードロップキック。ロープへ飛びアレンの傘攻撃を1度は躱すが再び走った奈保へ傘が直撃。アレンは轟へチェンジ。
轟は串刺しボディアタック。ボディスラムを狙うが奈保は立ち上がりエルボー連発。轟はきかない様子。奈保はタックルで飛びつくも轟堪えるが奈保はフロントネックロックで絞り上げる。MARUがカットに入る。
奈保はロープに飛び後頭部から首刈りもカウント2。
奈保はチェンジを求めるが、アレンが奈保にストンピングをし帰させない。アレンは奈保へボディスラム。轟はボディプレス、カウント2。
MARUにチェンジ。
アレンとMARUでクロスライン。2人でドロップキックもカウント2で奈保は返す。
奈保は逆さ押さえ込むがMARUは後転で立ち上がり突っ込みスピア カウント2。MARUは髪を踏み、反則カウントを聞いた後顔面にフットスタンプ。MARUはエルボーを狙うが奈保はすかしてスタナーで切り返す。ようやく夏葵にチェンジ
夏葵は勢いよくミドルキックを連発。アームホイップで投げ起きたMARUにドロップキックもカウント2。MARUをロープに飛ばし高速の攻防の末夏葵はMARUを丸め込んでカウント2。
MARUは蛇道衆からチェーンを受け取り凶器攻撃。串刺しスピア。セカンドコーナーからダブルフットスタンプもすかされ夏葵のハイキックが決まるもカウント2。
夏葵はなぎさにチェンジ。ドロップキックからエルボーで押し込みロープへ飛ばしエルボーを狙うもMARUはスクールボーイからストレッチマフラーホールドで絞る。ロープエスケープしたなぎさを捕まえアレンにチェンジ 。
アレンはフロントネックで捕え回すが、切り返したなぎさがバッククラッカー。逆水平チョップで会場を沸かす。アレン延髄蹴りを決めるがカウント2。
アレン終わりだー!と煽るとヒットロープからDDTを狙い飛びつくが、切り返したなぎさがボムで叩きつけるもカウント2。ダブルチェンジ
轟と夏葵のマッチアップへ。夏葵はドロップキックを叩き込むが体格のある轟にはきかない。
しかし、ローキックで轟に膝をつかすと反動のジャンピングニーアタックで轟を場外に落とす。
すかさずアレンとMARUがリングイン。ロープに飛ばされた夏葵はカウンターで2人に飛びつきラナで投げ飛ばす。なぎさは場外でアレンにボディスラム。夏葵はエプロンから走り込みダブルフットスタンプで場外のアレンを踏み潰す。
リングへ戻るとコーナーにいた轟へ串刺しジャンピングニーアタック。奈保はスタナーで轟を倒すと、夏葵はダイビングダブルフットスタンプをするがアレンが竹刀を叩きつけカット。アレンはロープに飛び夏葵へDDTを決める。待ち構えていたMARUがセカンドコーナーからのダブルフットスタンプを決めると続けて轟はサードロープに上りダイビングボディプレスを決め夏葵から3カウントを奪う。
会場は大爆発。
アレンはマイクをとる。
アレン「デビュー3ヶ月の轟に負けてどうですか?」
夏葵「シングル。シングルマッチやりましょうよ」
轟「おう。4月1日新年度1発目はアイドル王座決定戦ってことで。」
轟は会場にポーズを求め蛇道衆全員で第3試合を締める。新メンバー2人を交えた5人で手を挙げて退場。