貸金庫・家の金庫
1貸金庫
◆銀行の貸金庫を借りているという人もみえると思いますが、借りるときには、年間使用料が必要ですし、専用の鍵や、カードなども借り受けます。
又、当然番号キーと番号を受けます。暗証番号も決めます。その保管も大切です。
入れっぱなしにしておくことがないよう、時として、チェックするために、年に一度くらいは、中身を開いてみることです。
しかも、ほんとに貸金庫が必要なのかを考えても見ることです。
自宅にも金庫があるでしょうから、それで間に合わないのか。世代が変わればまたその必要度も変わってくるでしょう。
鍵は、二つあり、一つは銀行が、一つは契約者が保管します。
使用料は、銀行ごと・同じ銀行でも支店ごとの違いがあるようです。大きさも銀行により違うようですが、年間5,000円台~20,000円台くらいのようです。
中の様子は、TVドラマで見るようなものそのままです。外国映画に出てくるような、職員が一人、そば近くまでついてきて、その後、契約者が一人でテーブルの上で見れるようにするシーンがあります。基本あれに似ていますが、あれほど仰々しくもないでしょう。もっと簡略したような、しかも、一番初めは職員がついてきても、そのうちには、契約者一人で、入り口のドアオープンから最期までやるというのが多くないでしょうか。もちろん銀行によりけりですが。
貴金属や権利書、実印※1、重要書類など、または、貸金庫以外に置きたくないものでしょう。
そして、これを解約する必要がある時が来ます。その時借りた本人がいなければ相続人全員の印鑑が必要となります。
平素、家族が、契約者本人に代わって開けるには、事前に代理人登録が必要です。
返す時≖解約するときは、借りた時のものすべて必要です≖カード・鍵の返還。そして解約書類を書きます。
貸金庫は誰もがみんな持っているわけではなく、金持ちしか使わないような感覚もあるので、貸金庫を借りていると、どこか誇らしくも思えるのは誰しもです。しかし、本当に必要かどうかは、本人次第ですし、家に金庫を持っているというような時は、不要かもしれません。‥
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※1実印は、印鑑登録証明書と一緒の保管は危険が多いので、注意が必要です。と言って、両方必要な時に、実印はこちらの金庫、証明書は銀行の金庫というのは、その手間が簡単ではない時もあります。
2家の金庫
◆家にある金庫の多くは、金属製が多いでしょう。やはり,最悪火災に耐えられることを考えれば、耐火プラスチック製といえども論外と言えます。素材も、特殊合金などがありますが、値段も高くなります。火災に遭ったら、熱いし、たとえすぐに開けられたとしても、開けると同時に中の書類は高熱で燃焼してしまうようですので、当然冷えてからになります。
また、置き場所にも困りますし、置き場所としても、仕事で常時使うというなら、事務所内の奥まったところということでしょう。一般家庭なら、これまた、家の一番奥まった部屋に置くというところでしょう。
そこに金庫があるというようにわかりやすいのでは困りますし、「隠す」といった状態での置き場所が必要です。簡単に、来客に見られないような状態です。
小さいものなら1万円以下からでもありますし、3、4万円ぐらいもあります。其れだと、大部大きくなり、重くもなります。置き場所も考える必要があります。
鍵は、ダイヤル錠、暗証番号タイプを多く目にします。
専門店でなくても、ホームセンターでも、種類があります。
但し、金属製(スチール)でも、永久に耐火性があると言えないので、その点も購入時に確かめましょう。また、廃棄または買い替えを考えるときが来るかもしません。あまりに大きいものは、廃棄時には簡単ではないし、高額な引き取り料金になったりもしますので、よく考えて買いましょう。
3結論
◆相続で開けるときのことを考えれば、生前の解約も考えておくべきひとつです。
自筆の遺言書を作成して貸金庫に入れている場合は、すぐ出したほうがいいです。貸金庫自体が簡単に出せないとなると(中にあることがわかっていても)、さらに、(遺言書がわからない時も)遺言書の有無自体が不確定な話になってしまいます。
◆貸金庫の最近の事件
・2021.2 貸金庫から1億5000万円盗む=大阪。コロナウイルス対応融資制度の搾取金の搾取事件。
・平成21年5月8日 佐賀銀行不祥事件=銀行員が、合鍵を作って、374万円着服。