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FREED|すべてが “ちょうどいい” 3列シートミニバン

2023.03.15 03:34

利便性を向上させ、かゆいところに手が届く

 ホンダの大人気コンパクトミニバン「フリード」。その2代目モデルは、ミニバンでありながらドライバーズカーらしいたたずまいも追求し、シャープなキャラクターラインが目を引くスタイリングでも魅せる。フロントまわりは、ホンダ車のアイデンティティとなっているソリッド・ウイング・フェイス。車内は大きな三角窓がもたらす視界のよさがセリングポイントとなっている。

 運転席と助手席の間はウォークスルーも可能で、マットな木目調パネルはインテリアの特徴のひとつで心地よい室内空間を演出してくれる。ファミリーユースが前提のミニバンであれば欲しい装備のうちのひとつ、両側のパワースライドドアが標準装備なのも嬉しいポイントだ。

 衝突被害軽減ブレーキや車線維持支援システムなどがセットになった安全装備「ホンダセンシング」も搭載。LEDヘッドライトも採用されており、省電力でありながらより明るく遠くまでを照らし出し、夜間でも快適なドライブが楽しめる。

 フリードは高い実用性と維持費の安さが備わっており、ファミリーカーとして打ってつけのパッケージング。コンパクトミニバンならではの小回りの効きの良さと、ちょうどいいサイズ感は、初めてのファミリーカーとしてもおすすめの1台と言えるだろう。


▼ホンダ フリード G ホンダセンシングSPECIFICATION

全長×全幅×全高:4265×1695×1710㎜

車両重量:1360㎏

ホイールベース:2740㎜

エンジン種類:水冷直列4気筒DOHC16バルブ

総排気量:1496㏄

最高出力:131ps(96kW)/6600rpm

最大トルク:15.8kgf・m(155N・m)/4600rpm

JC08燃費:19.0km/L

サスペンション前:マクファーソン式

サスペンション後:車軸式

ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク

ブレーキ後:ドラム(リーディングトレーディング)

タイヤサイズ:185/65R15 88S

乗車定員:6名



▼ホンダ フリード(現行モデル)
相場価格

H28~R5年

128~309.8万円

(Mj-net調べ 2023年3月10日現在)

高年式モデルながらタマ数は充実しているが、人気モデルゆえに相場は高値維持傾向が強い。相場の中央値は200万円をやや超える。登録済未使用車、低走行車も多い。

 

▼ホンダ フリード 変遷

H20年5月  モビリオの後継モデルとして初代フリードがデビュー

H23年10月   マイナーチェンジ

        フリードハイブリッドがデビュー 

H26年月    マイナーチェンジ

H28年9月  2代目モデルにフルモデルチェンジ。

        2列シート車「フリード+」デビュー

H29年12月   コンプリートモデルの「Modulo X」を追加

R1年10月  内外装の意匠変更などマイナーチェンジ

        全モデルにホンダセンシングが標準装備


▼ENGINE

馬力、トルクともに向上しながら燃費性能もアップ

先代モデルに比べ、最高出力、最大トルクともに向上。アイドリングストップ機構を採用するなど燃費性能も上がっている。


▼RUNNING

安定感に優れ、柔らかで安心感のある走り

低重心ボディで優れた安定感のある走りが魅力。比較的柔らかい乗り味で粘りのあるコーナリング性能も見せる。


▼UTILITY

コンパクトなボディながら余裕のある車内空間を演出

セカンドシートは独立したシートの6人乗り、ベンチシートの7人乗りを設定。前後スライド幅も広く、余裕のある空間を演出する。


▼INTERIOR

温もりを感じる木目調パネルを採用

インパネまわりは視認性が良く、メーター類の配置も運転に集中できるもの。質感の高い木目調パネルは温もりを感じる。


▼EXTERIOR

先代踏襲もエッジを際立たせ、高い質感を表現

全体的なフォルムは先代モデルを踏襲。先代はなめらかな流線を強調していたが、現行モデルはやや角張ったエッジを強調させることで質感の高さを表現している。フロントマスクはホンダ車の象徴、ソリッド・ウイング・フェイスで存在感。フリードらしさを残しながら正常進化した印象だ。