関西弁のシェイクスピア!? 音楽劇『歌うシャイロック』の東京公演が、サンシャイン劇場にて開幕!
音楽劇『歌うシャイロック』は、『焼肉ドラゴン』『パーマ屋スミレ』などで知られる劇作家で演出家の鄭義信さんが、シェイクスピアの『ヴェニスの商人』をモチーフに、高利貸しシャイロックを物語の中心に据えて再構成した作品で、全編関西弁で贈る、笑って泣いて、歌って踊る、ノンストップエンターテインメントです。
今年の2月から行われてきた京都・南座、福岡・博多座に続き、待望の東京公演が3月16日に初日を迎えます。それに先立ち、作・演出の鄭義信さんほか、キャストの岸谷五朗さん、中村ゆりさん、岡田義徳さん、和田正人さん、渡部豪太さん、福井晶一さん、マギーさん、真琴つばささんが囲み取材に応じました。
最初に座長である岸谷五朗さんが
「『ヴェニスの商人』は、400年前にシェイクスピアが書いた作品です。その400年前にすでにもう芝居をやっていたという(京都の)南座でやらさせていただき、その後は博多座でやらせていただいて芝居は深く熟してまいりました。そして、いよいよ東京公演ということで、みんなテンション上がっております。 皆様のお力を得て、千秋楽まで俳優20名、(鄭)義信さんのもと、 みんなで頑張っていきたいと思っております、よろしくお願います」と挨拶。
その後キャストの皆さんがそれぞれ東京公演への意気込みを語りますが、ジェシカ役の中村ゆりさんが
「選択肢のない時代になんとかそこから抜け出したいという女性の役で、2回公演の次の日の朝は必ず足がつって起きるという、それぐらい身を粉にして演じておりますので、東京公演をぜひ楽しんでください」
と、本作での苦労を語ると、その中村ゆりさん演じるジェシカと駆け落ちをするロレンゾーを演じる和田正人さんは、
「簡単に言うと、この作品のラブロマンス担当です。皆さんからもとても愛され、純粋無垢な好青年を演じておりますので、ぜひ最後まで見ていただければ嬉しいなと思います」
と答えて、笑いを誘うなど、カンパニーの息はぴったりといった様子でした。
囲み取材の最後は、再び岸谷五朗さんが締めくくりました。
「鄭義信さんによって、『ヴェニスの商人』が『歌うシャイロック』となり、多面的なたくさんのテーマが含まれています。 みんながそれぞれ多くのものを背負って、本当にたくさんのテーマが入ってる作品に変わっています。ぜひ、その辺も楽しんでいただきたいと思います」
【公演概要】
「歌うシャイロック」
会場 サンシャイン劇場
日程 2023年3月16日(木)~3月26日(日)
公式サイト http://shylock-stage.com/
<脚本・演出>
鄭義信
<出演>
シャイロック:岸谷五朗
ジェシカ:中村ゆり
パッサーニオ:岡田義徳
ロレンゾー:和田正人
アントーニオ:渡部豪太
マーシャリー・パルサザー:小川菜摘
ラーンスロット:駒木根隆介
ネリッサ:福井晶一
モロッコ大公・公爵・グラシアーノ:マギー
ポーシャ:真琴つばさ ほか