「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」感想
中途ハンパー梅子です。
不思議なんですけど
やる気が少しずつ復活してから
韓ドラと縁遠くなってまして。
我慢してw見てたナンバー3主演ドラマは
とっくに挫折(許してダーリン)
配信になったばかりのこれも
2話の途中までは見たんだけど。。
好きな演者ばかりなのに続きがまったく気にならない。
韓ドラを見なければTVもつけず。
あんなに癒しだった韓ドラと距離ができたことで
他のことをやる時間が生まれるという
あったりまえのことを実感しています( ̄▽ ̄)
そんなある日の割引水曜日
話題のこの映画を見てきました。
アカデミー賞7冠で話題ですので
「見た」と言うと「どうだった?」って周囲に前のめりに聞かれますが
。。。うまく答えられないっ(ノД`)
一言で言うなら映画内で繰り返された
chaos(ケイオス)!
SF映画かと言われればそうなんだろうけれど
主人公が見ていた長い夢である可能性も否定できず
そうなると家族愛を描いたヒューマンドラマとも言えるかと。
始まってすぐ
飛び交う中国語に
「あれ、これってアメリカ映画じゃないんだっけ」と面食らい
ジャーン!って出る「EVERYTHING」のタイトルに
「3部に分かれるのか?」と戸惑う。
鑑賞者の漠然と持っている予想をことごとく裏切ってくる感じ。
ストーリーは流行りのメタバースもの。
自身の選択や偶発的な出来事から
枝葉のように別れたさまざまな運命の先にいる幾通りもの自分に加えて
人類の進化史から違う異世界の自分もいる(しかも指がソーセージとかっていうバカバカしい設定)
一番ハズレくじを引いたと思っている今の自分が世界を救う使命を負うなんて。
状況が飲み込めない主人公エブリンと同じように
こちらも咀嚼に時間がかかりました。
父の反対を押し切って駆け落ちした夫。
優しいけれど頼りない夫を
もし選んでいなかったら
有名なカンフースターになっていたという世界。
「元に帰りたくない」と彼女は言う。
そりゃそーだ!
でもその後有能なビジネスマンとなった彼と再会して
彼だって彼女と生きなければ
一般的な成功をおさめる素質があったと分かる。
お互いにその方が良かったのか?
いろいろ考えさせられるんですよ〜。
映画では、いやその選択で良かったのだ、という流れにもちろんなってるんですがね。
彼らの選択によって生を受けたのが
主人公の葛藤を全部背負った役回りの娘。
夫と娘によって失った自分の世界を
夫と娘によってまた取り戻していく。
自分が変わることで当たり前だったことの尊さに目覚めていくんですよね。
全然違うんですけど
梅子は以前見た「メッセージ」という映画を思い出しました。
待ち受ける過酷な運命を知りながら
その運命を受け入れる主人公の物語。
涙を流したこの映画と違って
「エブエブ」は声がでるほど笑っちゃう場面もあるんですが
いまの状況は間違いなく自分の選択の結果であることを
主人公達(共に女性!)が享受していく展開が似ている気がしました。
しかもきっかけがどちらも突拍子もないことだし。
最近で言うと
「ブラッシュアップライフ」もある意味メタバースでしたよね。
実は後半挫折しちゃったんですが
このドラマも含めて
自分だったらどうするか
思いめぐらせましたよ( ̄▽ ̄)
後悔していることを挽回することはできるだろうけど
辛かったことをもう一度経験しなければならないリスクもあり。
簡単じゃないですよねぇ。
今のところの結論は
今回の人生はこのままで良しとしました(何の宣言)
ただし梅子にはウェイモンドはいないけどね!!
幸せじゃん、エブリン。
ちょっと彼女と語り合いたくなった。
好き嫌いがハッキリ分かれそうな映画ですが
ある意味哲学。
自分の身に置き換えていろいろ考えてみてください!オススメします♡