3月13日(月)稽古日誌
有段者だけの稽古。先週に続いて「手解き」の研究稽古とした。
交差取からI。掌を上に持たせる。持たせた位置を動かさず転身する。受の親指側から抜いてゆく。小手返しに向く。 交差取からII 。掌を上に持たせる。持たせた位置を動かさずに肘を腰の前進と一緒に動かして掌を返す。親指が下を向くので、受の持ち手に重みをかけつつ後脚で踏み込み転身する。入身投、四方投げに向く。
双手取から小手返しに。呼吸法(裏)に入って受の膝を斬った位置で肘を体幹に付けるように動かして腰をきると掌が上に向く。交差取Iの要領で手を外す。 道場によっては、当身で双手取を解く方法もありとのこと。
片手取から(上段)。高い位置で持たせて、持たせた位置を動かさずに肘を入れて親指を上に向けて抜いてゆける。反対の手で切るのではなく、受の手を押さえた方が解き易いのではないか。
中段(横から切る)。受取ともに同じ丸木橋の上にいる感覚で擦れ違う。受が手を取りに来たら軽く引き込んで受の腕を伸ばさせて、自分の肘を取の肘に合わせるように入身する。反対の手で受の手を外して、受が向かおうとした方向に流してやる。中段では受を上下に崩し難く横方向に崩すことになる。 下段。掌を上にして交差取IIの要領で掌を返す方法を試みたが、片手取りでは手背側から持つことが一般的なので、入身して切った方が良いとの結論。
両手取りでは片手取りと同様の切り方の他に、両手を持たせると同時に転身して、前脚側の手で受の手を内側から切り、転身で踏み込む後脚側の手で更に二重に切る受を崩す。
手解きではないが、片手取からの一教に入る際の崩しについても研究。持たせると同時に後脚を踏み込んで下から当身。受の両足を結んだ直線上を外して崩す。外側に崩すにせよ。転身して内側に崩すにせよ受の腕が内側に曲がるように低く導くと有効。