人を批判したいとき
2023.03.27 13:30
こんにちは、
精神科医の諸藤えみりです。
今月13日からマスクの着用が
個人の判断になりましたね。
医療従事者のわたしが
マスクを外すのは
まだまだ先になりそうです。
今日はマスク着用で
わたしが思ったことです。
外を歩くと、
まだほとんどの人が
マスクを着用しています。
たまに着用していない人がいます。
そのような人を見ると
「あ!
あの人マスクしていない!」
と、思ってしまいます。
この気持ちの裏には
「マスクを付けるわたしは正しい。」
が隠れています。
正しさで人を罰したい、
「わたしが
マスクを付けてるんだから、
あなたも付けなさいよ。」
と、自分の考えを押し付けたい
気持ちがあります。
批判したい気持ちが出てきたら
一旦止まる。
「こらこら、マスク着用は
個人の判断になったでしょ。
マスクをつけるつけないは自由。」
と、わたしの正義を
振りかざさないようにしています。
反対に、
「みんなマスクを付けている。
周りに合わせて
マスクをする人は
自分の考えがなくて軟弱だ。
外せばいいのに。」
の声もたまに聞こえます。
周りに合わせているのではなく、
花粉症でつけてるだけかもしれない
とわたしは思います。
外来で
「マスクを付けた方が安心する。」
「無理に表情を作らなくていいから
ストレスが減った。」
と言う方もいます。
「マスクを外せ。」
の強要も必要がありません。
人を攻撃したいとき、
自分の正義を押し付けたいときは
立ち止まる。
人を批判することは簡単です。
誰でもできる。
一人一人、正義があるからです。
人の数だけ正義がある。
お互いの正義を認め合うのが
多様性の時代だなと
わたしは思います。