ただの日記
実際のところ、いろんなことが簡単にはいかず、
大変なこと続きの1年半でした。
あれだけのことがあったのだから、そう簡単に楽な暮らしにシフトできるわけでもなく
大きな視点で見れば、結構、順調なのかもしれません。
実は家族全員、何度も何度も高熱を出し、寝込みました。
吐いたり下したりもたくさんありました。
そして、はっきり言って、完全に生まれ変わった感じがしています。
2年前とは、全く違う観点で物事を見ているし、違う次元で世界を見ている。
あれ、あの時の私、どこへ行ってしまったんだろう？
それくらい、すっきり大きくなりました。
どんなに自分が努力しても
他人の動きで全てがゼロに振り戻されることもあるし、
他人の動きで全てがマイナスになることもあるし、
他人の動きで自分の体がさらにボロボロ傷つくこともある。
アドレナリンに任せたまま、努力し続けていたけれども
結構大変なトラブル続きだったので、いちいち落ち込んでいる暇もなく
すぐに対応しないと生きていけなかったので
私なりに対応策を見つけました。
そんな時は、今、起こっていることは全て自然で
台風とか火災とか、地震とかで全てを失っただけなんだと思ってみる。
すると怒りは湧かず、相手への感情も湧かず、
運が悪かっただけなんだ、そんなに悲しまなくても大丈夫って思える。
人間も海や川みたいな環境なんだって。
これはなかなかな真理かもしれません。
そんなふうにして全てを乗り越え、今ここに。
１年半前に失ってしまった山の暮らし。
大好きだった山の暮らし。
山と離れて暮らしてみて、こんなにも私は山から色々いただいて
私を保っていたのだと氣が付きました。
あそこでの暮らしが私を健康に育んでくれていたんだなと。
火災の直後、鍛冶場の馬鹿力で「やらなければならないこと」をやり続け
腕が上がらなくなって、声が出なくなって、
実は半分記憶喪失みたいになっていて
料理の作り方も、体の動かし方も忘れてしまって
1度は４キロくらい痩せました。
そんな中でも家族のために仕事をしなければと
細々とは言え、懸命にプロジェクトを立ち上げてはこなし
それをしながら、新たな拠点作りに向けて動き続けていました。
なんだかちょっと人間が怖くなってしまったり。
人に期待するということが全くできなくなってしまったり。
1年半は自分のことをケアする余裕なんて全くなくて
家族を守ること、拠点を再建することに必死。
肌も髪も食生活もボロボロ。
ここにきてようやく
自分のことを愛する余裕ができてきました。
最近は痛みきった髪の毛のヘナパックを始めたり
バレエのレッスンに通ったり、
自分のための時間を取り戻し始めています。
すむ家があり、明日がある。
1年後大体どこにいるかイメージできる。
そんなあたりまえの幸せって本当に大切なものだと
噛み締めています。
それだけ、あたりまえのことがあたりまえでなかった1年半。
たくさん傷つき、たくさん泣いて、たくさん病気になって
たくさん孤独を感じて、苦しくて苦しくて苦しくて
本当に本当に大変な時でした。
（だからって感情的になれない俯瞰しちゃう私だけれど。）
終わったからこうやって吐き出せる。
なんとも取り留めがなくなってしまったけれど
SNSだとついつい当たり障りのないように
仕事として伝えようとしてしまうところがあるのか、
「羨ましい」とか言われてしまってびっくりして。
私たちが笑顔で乗り越えたものはそんなに簡単なものではなかったよと
一歩間違えば、精神触れていたかもしれないし
怒りや憎しみで燃え尽きていたかもしれないような
恐ろしいことが割とたくさん起こっていたよ
そんなことをちょっと呟いて伝えられるのは
ヨガと瞑想がなかったら私なんて今ころ
苦しみで自殺してるかもしれないね、ということ。
ひょっとしてひょっとしたらね。
うん、うん、実は死もよぎった瞬間はあった。
生きている意味や光が見えなかった瞬間もあった。
笑顔はたやさずにいたけれど
まぁ、そんなに楽な時期ではなかったかな。
結構無理して頑張ってたかな。
仕事や財産や家を失ったことくらい
大したことないと思う人もいるだろうけれど。
あぁ本当に取り留めがないけれど
たまには何のためにもならない日記なんてあってもいいのかな。
私は弱ってる時は弱音吐けない。
終わったから、
自分にできる役割分、踏ん張り切ったから
今やっと力抜いて、ちょっと体復活してきて
そしてこうやって弱音が吐ける。
あぁ、おめでとう自分。
おめでとう、家族。
喧嘩する余裕が出てきただけ、幸せね。
ありがとう、地球。
よろしくね、山さん。
ただいま、山さん。
と、まだ全然家はできていないので、
資金作りに、実際の家作り。
がんばります。