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講座vol.2 「防災 × スポーツ:災害時、あなたは子どもにどのように声をかけますか?」

2018.05.17 11:52

「地域貢献型のスポーツグラウンドづくり講座」の第2回目は、子どもの心のケアに関する内容です。

お申し込みはこちら。http://lovefutboljapan-event-vol2.peatix.com/

地震、台風など自然災害が多い国ここ日本。これまで東日本大震災、熊本地震などの復興支援で数多くのスポーツ教室が実施されてきました。

そうした現場で傷つく子どもたちとどう向き合い、どのように声をかけたらよいか知っていますか?

または、万が一、練習中・試合中に災害が発生し、恐怖や不安から普段とは異なる反応を見せる子どもたちに対して、どのように接したらいいか分かりますか?

実は、この質問に根拠と自信を持って答えられる人はそう多くないと思います。

平常時も緊急時も、子どもたちが安心していられるスポーツ環境をつくりたい、というのは保護者、施設、スクール運営者みんなの共通の想いです。

そこで役立つ手法が「子どものための心理的応急処置:Psychological First Aid for Children(子どものためのPFA)」です。

http://www.savechildren.or.jp/lp/pfa/


●子どものためのPFAとは

「子どものためのPFA 」は、災害時など、ストレスを抱えた子どもや親・養育者のこころを傷つけずに対応するためのスキルです。世界保健機関 (WHO)などが作成した PFA マニュアルをもとに、セーブ・ザ・チルドレンが 2013 年に開発。PFAは世界の人道支援現場、例えば中東や欧州の難民キャンプ、アフリカでの エボラ危機の現場で導入されています。日本では熊本地震や九州北部豪雨の災害現場でも活用されています。

大きな特徴の1つは、「誰でもできる」こと。

これまでに保育園・幼稚園、学童、科学館や企業でも研修が実施されています。緊急時だけでなく、平常時にも有益な手法です。


●企画の背景

今回、この講座を企画した理由は、「災害時の子どもとの向き合い方」について、ぜひスポーツ界に知って欲しいという想いからです。

東日本大震災でも熊本地震でも緊急復興支援として数多くのスポーツ教室が実施されてきましたが、現場の人たちは子どもたちとの接し方に迷いながら実践してきたと想像します。これからも災害が起きればスポーツプログラムは実施されていくでしょうが、その時に現場のアスリートや講師たちが安心して臨むために役立つのが今回紹介する「子どものためのPFA」です。

当然、スポーツ施設の防災機能にも欠かせない要素です。万が一、子どもたちが施設にいる際に災害が起きた場合、特別な環境下でストレスを抱えた子どもとの接し方を知っているスタッフがいることは非常に大切になってきます。


●vol.2講座概要

本講座では、「子どものためのPFA」を日本に導入し災害現場で実践してきた赤坂氏を招き、基本的な心構えや具体的な手法を紹介します。

*今回は紹介版のみです。PFA for Childrenを身につけるには1日研修の受講が必要になります

Vol2. 防災 × スポーツ:災害時、あなたは子どもにどのように声をかけますか?」

講師:公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 赤坂美幸 氏

日時:6月7日(木)19:30〜21:30 *19:10受付開始

会場:株式会社スポーツフィールド セミナールーム

   市ケ谷駅徒歩5分

   東京都新宿区市谷本村町3-29 FORECAST 市ヶ谷 4F

アクセス:http://www.sports-f.co.jp/company/access.html#office-1 

参加費:3,500円

定員:40名

協力:株式会社スポーツフィールド、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

申し込み:下記よりお申込みください。

http://lovefutboljapan-event-vol2.peatix.com/


●講師プロフィール

赤坂美幸 氏

公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン。

日本と米国で心理学と幼児教育を学び、米国の小児病棟で心理社会的支援や幼稚園教諭などの経験を積み、2011年にはセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのスタッフとして東日本大震災の緊急支援に従事。その後の復興支援事業の中で、「子どものための心理的応急処置」を日本に導入。2016年からは国内事業部で、多職種と協力し「子どものための心理的応急処置」の国内普及の中心的な役割を担い、熊本地震緊急支援においては同手法を実践した。さらに、モンゴルやガザ、韓国での研修を実施している。また、現在セーブ・ザ・チルドレンが制作している、子どもが使える心理的応急処置マニュアルの著者の一人である。保育士、チャイルド・ライフ・スペシャリスト。


●PFAに関連する記事

・2015年3月10日 日経DUAL「災害時、子どもが受ける想像以上の精神的ダメージ」

http://dual.nikkei.co.jp/article/047/73/

・2016年4月19日 NHK 時論公論「熊本地震 子どもの心のケアは」

http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/242816.html

・2016年6月9日 Yahoo Japan「もし大災害に襲われたら。傷つく子どもたちと向き合うために知っておきたいこと」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160609-00010003-bfj-soci&p=1

・2016年9月2日 THE HUFFINGTON POST 「被災した子どもの心のケアのために、知っておきたいこと」

https://www.huffingtonpost.jp/save-the-children-japan/children-care_b_11789938.html


●講座の背景

love.fútbolは、「more than place to play」をコンセプトに、これまで7カ国、28地域でサッカー(スポーツ)グラウンドづくりをしてきました。この経験から、スポーツをする場所は、地域・子どもの成長を支える、または地域・子どもの課題解決の拠点になることを実感しています。

このコンセプトによる考え方、方法はこれからの日本でも有益だと感じています。

日本社会では、日々報道されているように子ども・若者・親・高齢者、どの世代も生活課題を抱えており、これから地域またはコミュニティによる共助がさらに求められてきます。そこで注目されているのがスポーツ施設だと言われています。日本のスポーツ施設数は約22万。コンビニの約4倍です。場のコンセプト、つくり方、活用の方法を工夫することで、地域の人が集まり共助を高める機能性と、数を活かした展開力が期待されています。

また、スポーツ界においても、野球のDeNAや日本ハム、サッカーでは水戸、今治、長崎に代表されるように、スタジアムが地域成長の文脈で語られているのは偶然ではありません。DeNA前球団社長の池田純氏は、「人口減少時代をむかえ経済成長が停滞している状況において、スポーツを通じて社会課題の解決に貢献することがこれからのスポーツビジネスのあるべき姿」と提言されています。

この講座は、「これからの社会に必要とされるサッカー(スポーツ)施設は地域貢献型の施設である」という仮説のもと、学び と実践を増やす機会として実施していきます。


●協力企業:株式会社スポーツフィールドについて

スポーツフィールドは、「スポーツの価値を高め、その可能性を様々なフィールドで発揮する」という経営理念の実現のために様々な事業や取組を行っています。主力事業である「スポナビ」は、年間2万人以上の体育会学生に利用いただいている就職支援サービスです。その他にも、中途採用の支援や、研修事業、またCSR活動では子どもたちに本物に触れる機会を提供するためのチャリティーイベントや、大会の共催等、スポーツに関する様々な事業・活動を展開するスポーツベンチャー企業です。http://www.sports-f.co.jp/