【山百チャレンジ8座目 高ドッキョウ】山百最南端の山へ!悪名高きヒル山と思いきや…【高ドッキョウ/貫ヶ岳 前編】
スタッフ綾井です。今回も山梨百名山チャレンジブログをお届けいたしま~す!
前回の山梨百名山チャレンジの記事はこちら👇
山百チャレンジも今回で8座目となりますが、本当は3月中旬に行く予定で、何故かこの山の予定日限って悪天が続き、なかなか登らせてくれませんでした。
その場所は入山する時期をとても気を付けなければならない山で、これ以上時機を逸するととんでもない事になるなとずっと焦っていた山です。
さて8座目となるその山は「高ドッキョウ」。
南部町にあるこの山は山梨県最南エリアとなり、静岡の県境に位置しています。
山梨百名山の中にあってカタカナ表記の山名は唯一で、お経が聞こえたから「高読経」という説や、「突起(とっき)」がなまってドッキョウになったという説があります。
いずれにせよ由来がはっきりしないほど、昔からこの山の認知が少なかったのかもしれません。
僕も山梨百名山に選ばれていなければ、絶対登らなかったであろう一座です(笑)
高ドッキョウを含む、南部町の山は「ヤマビル」の生息地としても有名。
山梨百名山では高ドッキョウ、篠井山といった南部町の山、そして大室山などの道志山塊、また南アルプスの前衛の山にも生息地を拡大させているヤマビル。
基本的には晩秋~早春にかけては出没しませんが、登ったのが4月11日と条件次第ではと、覚悟を持って臨みました。
今回登ったルートは樽峠登山口から樽峠へ上がり、そこから尾根沿いに進んでピークを目指します。
樽峠から反対方向の東へ進路を取れば、同じく山梨百名山の「貫ヶ岳」へ。
この日は2座登頂を目指すことになります。
このブログでは高ドッキョウ・貫ヶ岳の前編として、高ドッキョウの登山レポートをお送りします。
樽峠登山口までは、中部横断自動車道の富沢ICから県道801号に入り、ゲートがあり通行止めとなっている場所まで進みます。
県道802号と別れてから道は細くダート道となります。
四駆ではないとだめという訳ではありませんが、気を付けて侵入する必要があります。
ビビりまくりながら登山口で入念な準備をして登りだしましたが、予想をいい意味で裏切る気持ちのいい登山となるのでした…
【登山レポ】高ドッキョウ山頂へ
樽峠登山口(07:40)-樽峠(08:20)-清水方面展望所(09:10)-高ドッキョウ(09:40)
ゲートの前に駐車して、ヒル対策と二座登るための準備を整え出発しました。
歩いてすぐ気づく事となりますが、この先まで車は入れますよ。
まず目指すのは樽峠。最初は沢沿いに進んで、標高を上げていきます。
ちなみにこの日はお客様であり友人の方と男二人で登ります。
2,3回ほど沢を渡り、九十九折の登山道を登っていきます。
沢沿いを進む登山口から樽峠までがヤマビルの核心かと思いきや、連日晴れて路面が乾いていたいう事もあり、一切ヒルの姿を見ないまま進むことができました。
スパッツにヒル除けスプレーと万全を期したものの、必要のないコンディションでしたね。
ネタ的には一匹くらいついて、そのおぞましい姿を共有したかったのが本音ですが(笑)
暗くてじめっとした場所という先入観がありましたが、いやはや気持ちのいい山の朝です。
植林であっても達沢山ほど密ではなく、光が木々の間からこぼれてくれています。
某登山ブログの高ドッキョウを登った記事では、「ヤマビルの猛攻」というおぞましい題名が付けられていました。
その方は梅雨時期のしかも雨上がりの登山だったので、そりゃ出ますよね。(笑)
樽峠までは登山口から40分ほどで到着しました。
静岡市側からも樽峠にアクセスすることが可能です。
ここからは進路を東に変え、尾根道を進んでいきます。
尾根道もこれまた気持ちよく高度を上げることができます。
登山口から山頂までの爽快さはいい意味で予想を裏切られましたね~、やはり行く時期と天気はとても大事。
尾根道では細尾根やロープが張られる場所もありますが、それほど危険なわけではありません。
むしろこの道のいいアクセントとなってくれています。
途中静岡市側に開けた場所があったので奥へ進んでいくと
こここが清水方面展望所という、高ドッキョウで唯一展望の得られる場所があります。
静岡市の清水方面の展望がありますが、静岡側の山は全く分かりませんでした。
とはいえいい休憩スポットにはなるのではないでしょうか。
二度ほどプチピークを越えて、最後の急登に差し掛かります。
急登を登り切って緩やかな道になれば、山頂はもうすぐです。
高ドッキョウ(1,134m)に登頂です!
何度も言いますが、予想を遥か超えた清々しさもあって、満面の笑顔でポーズをとる私。
山頂からは富士山も望むことができます。
この日は霞がかっていましたのでくっきりとは見えませんが、この山行のご褒美には十分な景色でした。
南アルプスの山ではお馴染みの「お団子山名板」。
静岡県の民間人が設置したという噂ですが、その真偽は不明。
個人的には味がある雰囲気好きなこのお団子山名板。こちらは山梨だけでなく静岡県の山や八ヶ岳でも見かけますね。
山頂で小休止した後は、次の山のために早めに下りていきます。
高ドッキョウだけで満足感有るんですけどね~
下りも急なところは気をつけて行きましょう!
樽峠に戻ってきました!山頂からここまで1時間ほどの行程でした。
僕にとって動くための燃料であるコーラを補給します。
展望スポットは無くとも、条件さえ揃えばヒルに脅かされる事なく、爽快な山歩きを楽しめる高ドッキョウ。
国土地理院地図にも山名表記の無い隠れたこの山は、山梨百名山が制定されるまでは地元の方や熱心な山岳愛好家だけが知る名山だったかもしれません。
悪いイメージを持っていた僕に、この山の魅力を教えてくれた山梨百名山には感謝しなければなりませんね。
さてここからは平治の段へ向かい、次なる山梨百名山の「貫ヶ岳」へ。
いつもの立ち寄りスポットと、登山まとめは高ドッキョウ・貫ヶ岳後編で記載しますので、こちらもぜひご覧ください👇