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ピアノ弾きの覚書

山はまだ

2023.03.21 21:49



春はもう少し先のようだ。

6℃。

標高1800m過ぎでの光景。



冷たい空気が髪の毛の間を抜けていく。

でも心なしか真冬の凍てつく厳しさはなく、

ほんの少しではあるけれどお手柔らか。



標高3000mを超す彼方の山々は

まだまだ厳しそうな冷たい空気が山を包囲している。

が、そこに太陽が氷を溶かすべく輝いている。




にしても、いい景色だ。




さらに登っていき、進行禁止まで到着。

ここからは徒歩か雪山の特殊車両のみが通行を許されている。





侵入禁止のバーの近くにある大きな岩。

写真で見て私の左側が切り離れた一部であります。



全体像は巨大な岩🪨




リサイタルが終わって、次に進むためのご褒美として自然に帰りエネルギーをもらう。





単純なこのような行動が、日本では出来ない。

コーヒーや紅茶を飲んだ後、そのカスを捨てるように、エネルギーも吐け口が必要だと私は感じる。

カスの上に新たな材料を乗せてはいい物は生まれないと思う。





全て周り続けるのだ。

そして、新たな光を浴びてそれらは生まれ、生きてくる。





帰路には、私の頭の中で6月の曲が流れていた。