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マヤ

ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission6-⑩

2018.05.18 08:40

スタジオを出た所でキョロキョロしていると、オープンカーが物凄いスピードでやって来て、臣の前で急ブレーキをかけた。





「よぉ!待たせたな」





運転席を見ると、髪をオールバックにし、真っ黒のサングラスを掛け、革ジャンを着たRYUJIが乗っている。





悪そうな顔で煙草をふかしている。





「この車…」




「おっ⁉気づいたか?昔、撮影で乗ってたんだろ?」




「R.Y.U.S.E.I.の時の…」




助手席に乗り込んだ。




「RYUJI、安全運転できないんだったら、俺タクシーで帰るから」




「わぁかってるって!せっかく迎えに来てやってんのに、つれねぇこと言うなよな」




臣がシートベルトを着けたのを確認して、RYUJIは静かに車を走らせた。




「やろうと思えばできんじゃん…」




「お前を乗せてる時は別だかんな」




「……」




安全運転をしながら、信号待ちになると、

RYUJIは口にくわえた煙草をプハーとやる。




「俺のこと大切に思ってるんだ」





「あたりめぇだ」




「だったら、煙草吸うのやめてくれよ」




「……」




RYUJIは臣の方をちらっと見て、顔に大量の煙を吹きかけた。





「こら‼なにすんだよ…」




言ってすぐに「ん?」…と首を傾げた。




「あれ?ジャスミンの香りがする…」




「フレーバータイプの煙草だ」




「体や喉に有害な煙じゃねーよ」




「…そうなんだ」




しばらくなにも語らない。




臣はウィンドウに肘をつき、移り行く景色を見ている。




ずっと隆二のことを考えている。




「…ん?家の方角じゃないぞ?」




「明日休みだろ?」




「そうだけど…」






「海、見に行くぞ」







to be continued…