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Nozomi Matsuda

ヒミツノハナシ(14)

2018.05.24 22:00

2017年6月。

梅雨入り宣言が発表されてから、来る日も来る日も雨雨雨。

なかなか晴れず、憂鬱だった。

「今日も雨だね先生。薄暗い。」

松田は私にそう声をかけた。

「雨だなぁ。うっとおしいなぁ。」と返すと「先生も雨嫌い?」と尋ねられた。

「嫌いかなぁ。」と答えた。

こんな他愛もない話で時間を使っているのは、松田自身のメンタルケアにも繋がるから、私としては嬉しい。

回転の早いスピードに、松田はついていけない。

松田の得意なところ、苦手なところを伸ばしたり。

発達障がいがあっても、松田は松田のままで、教師を目指す夢を諦めないでほしいと切に願う。

窓の外を眺める松田の目は、寂しそうだった。

涙をこらえているようなそんな目だった。

私は一体どうしたらよかったのだろうか。

そんな風に考え込む頃には梅雨が明けていた。