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勉強しなさいって言わない代わりに(o^^o)

2018.05.20 22:45


昔々、ある所に勉強しない子供に困った母親がおりました。


幼稚園に上がると、幼稚園でみんなが毎月貰ってくる絵本を自分も欲しいというので


「ちゃんと読むのなら」


と、母親は家計をやり繰りして買ってあげることにしました。


子供は毎月喜んで持ち帰りますが、

絵本を開いて読もうとはしません。


母親は子供が寝る時に読んであげようと思うのですが、


下の子供たちに手が掛かって


読んであげようと思う頃には

すでに子供は寝てしまっていて

なかなか読んであげることができません。


そうこうしているうちに絵本は本棚に24冊が綺麗にズラっと美しく並び、


とうとう卒園式を迎えてしまいました。


子供に

「読まないのになんで絵本が欲しかったの?」

と聞くと


子供は

「みんなが先生から本を貰うから、私も同じに貰いたかったの」


小学校に入学すると今度はこどもちゃれんじをやりたいと言って来ました。


母親は幼稚園の時の絵本の経験から


「きっと本を取るだけでやらないんだろうな!」

と思ったので、


「とっても良いけど、やらなかったら止めるからね!」

と言って申し込みました。


案の定、届いても開封すらしていません。


「見ないんなら止めるよ!」


と言うと、慌てて開封してパラパラ見ていました。

見ているだけでもまあいいかと取り続けていましたが、

指紋が付いただけの美しい本が積み上がっていくばかり!


流石に勿体無くて止める事に。


でも、止めても子供は気がつきません。


何で欲しかったのか?


それは友達が取っているから、ただそれだけだったようで、別にチャレンジで勉強したかったわけではなかったのです。


幼稚園の絵本と同じでした。


それから母親は、子供が家で教科書に向かう姿を見ることがほとんどない日を過ごしていました。


子供が小学校高学年になる頃、

近所に住む友人が

「ポピーで勉強させたら」

と勧めてきました。


「以前もやらなかったから取ってもやらないから要らない。」

と言うと、


横から子供が… 「やりたい!」


母親   「本当にやるの?」


子供    「うん、やるよ!」


渋々、また毎月取る事に!


案の定、3ヶ月目頃から、本の紐を解く事もしなくなり、そのまま本棚に積み上げられていました。


ポピーを配達してくる友人に言うと

「あなたがやらせなくてどうするの!」


そうか、私が勉強させないといけなかったのね!

と母親は反省したものの、やはり日々の生活に追われ子供の勉強に付き合う時間がなかなか取れない日が続いていました。


母親は、「自分でちゃんとやってくれたら良いのに」と思うものの、


『子供に「勉強しなさい」って言うのは良くない』


と言われていたので、

子供に勉強しろと言うに言われず


悩んで取った作戦が、


森高千里の「勉強の歌」と流す事。


歌自体も好きだったので

毎日流していたら


子供達から、

「飽きたからもうやめて!」



やりたい事、好きな事は言われなくてもやるけど、

やりたくない事、嫌いな事はどれだけ言っても無駄なんだな!


やりたい事をやらせてあげるのが一番の教育なんだな!


必要になった時が一番身につくタイミング。


自分の人生は、自分が思うようにしかならない。


そんな事も分からずに何年間もお金と時間を捨てていたんだ!


そう気がついた時は、

もう子供達は大きくなった後でしたとさ。


ちゃんちゃん!


お仕舞い!