【ブログ】埼玉ＷＫで復帰！ＰＲ木津悠輔 「長いスクラムになる」

埼玉ＷＫで復帰。　ＰＲ木津悠輔

「長いスクラムになる」

シーズン終盤、負傷選手が徐々に復帰してきたヴェルブリッツ。25日に豊田スタジアムで行われる埼玉パナソニックワイルドナイツ（埼玉WK）戦では、右PR木津悠輔がリザーブに名を連ねた。2月25日、横浜キヤノンイーグルス戦の前半にスクラムが落ちた際に右ひじを痛めて離脱していたが、昨年度優勝チームとの一戦に間に合った。

横浜E戦までチームは道を見失っていたが、次節の東京サントリーサンゴリアス戦でトンネルを抜けた。

「東京SG戦を観ていて、やったという気持ちもありましたし、早く戻って勝利を分かち合いたい意欲も出た」

　木津が抜けている間、3番を背負って活躍した崔凌也の活躍も刺激になった。

「僕も置いていかれないようにしないと」

　前節のBL東京戦ではLOジョー・ローンチブリーが先発に復帰した。外から試合を観ていて、スクラムでの存在感を感じたという。

「めちゃくちゃ強いです」

木津は語れるフロントローだ。難解に見えるスクラムを的確に言葉にして、周りに伝えられる力を持つ。

「僕ら（PR）は車でいうならフレーム（骨組み）かなと。フレームがしっかりした車は壊れにくい。LOはエンジン。PRも足を使って前に出るんですけど、BL東京戦でジョーはめっちゃエンジンだった」

　ではデュトイ、姫野ら3列の役割は。

「周りをしっかり見る運転席じゃないですか（笑）」

　首位を走る埼玉WKとの対戦では、そのスクラムがフォーカスポイントとなる。

「埼玉はばらつきのない、コンスタントにいいスクラムを組むチームだと思います。そうなると“長いスクラム”になる」

　長いとは組み合っている時間のことだ。

「お互いに、落ち着いたスクラムになる」とも言う。

「組み合った後、ただ止まっているのではなくて、その中でやりあいをしている。いかに崩れないか、いかに隙があったら差し込めるか。その微妙な駆け引きが、長いスクラムという理由です」

　埼玉ＷＫ戦では、スタンドからスクラムに目を凝らしてほしい。動かないように見えて、その中で様々な駆け引きが行われているのだ。

首位をひた走る相手を倒すには、まずフィジカルで優位に立つこと。そして、相手がギアを上げるラスト20分に、くらいついていけること。木津、ローンチブリーが名を連ねたリザーブは、とりわけ頼もしい。

（写真説明）

豊田市にある行きつけの「野口理髪店」1周年記念のＴシャツ。「僕が以前通っていた名古屋のお店から独立したんですが、偶然にも豊田出身の方でした」。1か月に1回はカットとシェービングに足を運ぶ。チーム内でも10人近く通っているとか