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マヤ

ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission6-⑬

2018.05.20 23:00

「臣、着いたぞ」




いつの間にか眠っていた。




東の空が明るくなっている。




夜通し走っていたのか?




俺の体には、RYUJIが着ていた革ジャンが掛けてある。




「掛けてくれたんだ。サンキュー…」




「見ろよ。太陽が昇る」




海が一望できる高台にいる。




地平線から太陽が顔を出した。




RYUJIが煙草に火をつける。




「日の出なんて、久しぶりに見るよ」




「よく眠ってたな。夕べ徹夜でもしたのか?」




…夕べは隆二と…




そういえば、何があったんだろ?




今頃はアイツの隣で眠ってるのか?




RYUJIは大量の煙を吐きながら俺の顔を見た。




「朝っぱらにそんな切ないツラすんなよ…」




「…切ない顔?…俺が?」




「クルマの中でおっ始めようか?」




「…今はそんな気分になれない」




「んだよ、のりが悪いな」




「……」




地平線に、生まれたばかりのように、汚れのない太陽が昇る。




「…RYUJI?」




「なんだ?」




「…愛してるって…言ってよ」




その顔で…




その唇で…言ってくれよ…




「こっぱずかしい野郎だぜ、…ったくよう」




RYUJIは煙草の煙を限界まで吸い込んだ。




俺、煙草吸えなんて言ってないのに…




RYUJIが俺の顎をくいっと上げ、唇を押し付けて煙を吹き込んだ。





「…!?」




ジャスミンの香りだ。




隆二の…




急に押さえようのない欲望が湧いてきた。




目の前でRYUJIが愛を囁く。




愛しい相方の…





その顔で…





その声で…






「…愛してるよ、おみ」







駆け引きのない恋愛は…





楽なのかもしれないな…





to be continued…