DEEP☆KICK 23 結果
DEEP☆KICK 23
2014年12月21日(日)
大阪市・阿倍野区民センター大ホール
OPEN 11:45/START 12:00
▼メインイベント2 60kg契約
○ 山口侑馬(山口道場)
× TARO(月心会)
TKO 3R 2分11秒 ※3ダウン
※山口、同級1位 上杉とのタイトルマッチが決定
DEEP☆KICK 21でBOUTのエース永山敬之から2度ダウンを奪い勝利したTARO。一方、久しぶりの参戦となるが6戦4勝を誇る山口。山口は昨年、池上孝二とタイトルマッチ挑戦権を懸けて闘うも敗退した。池上はDEEP☆KICK17で辻出優翔を破りタイトルを獲得したが、その後ベルトを返上。この試合の勝者が上杉文博と60kg級王座を懸けて闘う一戦。
1R、ローキックで様子を見るTAROに対し、山口はパンチで前に出る。左の前蹴りから、左右の強いパンチ、ボディを連打。相手が吹っ飛びそうな勢いだ。TAROの左ハイキックをカットし、余裕の笑みを見せる山口。山口がコーナーでパンチ連打し終了。
2R、距離を取りながら前に出るTARO。コーナーを背負ったTAROに、山口は上下のパンチを打ちまくる。TAROはミドル、アッパーを出すものの、下がり始めている。一方、山口は前に前に出て、コーナーやロープ際でパンチ連打。下がるしかないTARO。主導権は完全に山口が握っている。コーナー際のパンチでTAROがダウン! カウント8で立ち上がったが、山口が追い込んで終了。
3R、開始直後から、山口がコーナーへ追い込みパンチ連打。TAROは脱出してパンチ、前蹴りを返す。しかし、山口は一切構わずロープへ追い込みパンチ、コーナーで飛びヒザを食らわす。下がるTARO。山口は、さらにロープ際でパンチ連打、TAROがダウン。カウント8で息を吹き返したTAROは飛びヒザ。しかし、山口はパンチから右ハイ! コーナーに追い込みパンチを打ちまくる。TAROはなんとかコーナーを脱したものの、下がる一方に。さらに山口が追い打ちで左右のボディを入れるとTAROダウン。カウント8で何とか立つ。残り1分、山口の勢いは止まらない、さらにロープ際でボディをたたみかけ、TAROが三度目のダウン!一方的な試合となり、山口が2分11秒でTKO勝ち。王者決定戦への挑戦権を獲得した。
勝った山口は「今回、若い選手がけっこう試合してるんで、レベルの違いを見せてやろうと思っていたが、しょうもない試合になってしまった。次は一発で失神させてやろうと思ってる」と豪語。
次期挑戦者の1人、上杉文博もリングインし「山口選手に勝ってほしいと思っていたので良かった。去年はKO負けを食らっているので、その借りを返したい。全力で闘います」と語った。
山口 試合後コメント
「ちょっと力み過ぎた。俺ならもうちょっと余裕で勝てたはず。レベルが違うんで。今回の大会は、若いやつがたくさん出ている。まあ自分も若いけど。その中で頭1つ抜けているところを見せておきたかったけど、ちょっと駄目だった。次に闘う上杉選手には1回勝ってるけど、まあ過去のことは当てにならないから。でも、普通?にサラッと倒すつもり。それが俺の美学」
▼メインイベント1 65kg契約
× 朝倉豊樹(TIA辻道場)
○ 石田勝希(RKS・顕修塾)
判定0-2(29-30、29-29、29-30)
※石田、同級王者 優也への挑戦権を獲得
65kg級タイトル次期挑戦者決定戦。勝者が王者・憂也(魁塾)に挑戦する。両者は今年3月、RKSダブルクラッチ2で対戦し、石田が3RでKO勝ちしている。石田が2連勝するか、朝倉がリベンジするのか。
1R、石田はローキック。朝倉は前蹴りで距離を取っている。朝倉が左ハイキック、ミドルキック。続いて放ったローキックがローブローとなり、一時中断。石田はすぐに回復し、再開する。パンチとキックで前に出る石田。ロー、ハイキックとさらに攻めると、朝倉が左右パンチ連打。さらにコーナーからロープ際でパンチ連打。2R、ローとミドルで攻める石田は、コーナーで蹴り、パンチ。朝倉もコーナーへ持っていきパンチを返す。コーナーでの攻防が続くが、組んでしまいブレイク。石田が蹴りから一気に前に出る!打ち合うが、お互い決定打はない。朝倉の飛び蹴りの足を石田がキャッチしてカット。朝倉がパンチを打ち終了。息詰まる攻防となる。
3R、笑顔の朝倉。抱き合ってお互いを讃え開始。パンチを打ち合う。石田のパンチとボディが効いた朝倉。石田はコーナーに追い詰めるが、朝倉はパンチを打って脱出する。ロープ際でパンチ、ボディを打つ石田。組んでヒザを入れるが、2度ヒザを打ってしまったため口頭注意を受ける。再開。朝倉はパンチで前に出る。続いて飛び蹴り、ロー。これがローブローとなってしまい、タイムストップ。石田はすぐに回復し再開。お互いに激しく打ち合って終了。判定2-0で石田が勝利をもぎ取り、プロ連勝記録を9に伸ばした
試合後、憂也がリングイン。「この防衛戦の前に大きい試合を控えているが、絶対に取ってこの試合にも勝ちたい」と語った。
勝った石田は「今回、DEEP☆KICKは初参戦だったが、今来ているお客さんが、僕の試合を見に来てくれるよう頑張ります。憂也選手のベルトもしっかり取って、いつか63kg王者の山口裕人選手(山口道場)と試合をしたいと思っています」と話した。
石田 試合後コメント
「朝倉選手には前回勝っているが、油断しないようにと警戒した。左のボディが強いので、そこを強化したのと、いろいろ修整していったのでよかった。王者はリーチがあって距離を取るのがうまい。そこをどうするかが課題になる。お客さんが盛り上がるような試合、確実に勝ちと(観客が)納得できるような試合をしたい。今日はまだアウェイ感満載だったけど、しっかり勝って、DEEP☆KICKを引っ張っていく選手になりたい」
▼セミファイナル 63kg契約
○ 南野卓幸(隆拳塾)
× スコーピオン謙太(WATANABE GYM)
TKO 3R 0分53秒 ※3ダウン
新設された63kgのベルトを狙う両者。2位の南野はDEEP☆KICK5連勝中。南野は前回から、スコーピオンは今回から階級を上げての闘いだ。
1R、ローキックで距離を取りつつ様子を見る南野。スコーピオンがパンチで前に出る。南野はローキックとジャブ、左右パンチ、ボディ、アッパーと上下打ち分けて攻める。そこへスコーピオンが左ハイキック一閃! しかし、これは南野がカット。パンチを振って出るスコーピオンだが、南野は至近距離で左右パンチを打つ。さらに右パンチ、ヒザ、ロー、ボディとたたみかける。スコーピオンもパンチを返す。お互い当たれば倒す気で打つが、南野が手数で上回るか。
2R、打ち合う両者。スコーピオンがミドルキック。南野はとびヒザで飛び込み、ロープ際に詰めてパンチ連打。スコーピオンもパンチを返し、前蹴りで突き放す。南野はバックハンド、パンチ、前蹴りと勢いが落ちない。終盤は激しく打ち合ってゴング。見応えのあるラウンドとなる。
3R、大きくパンチを振り、打ち合う両者。南野のパンチでスコーピオンがダウン! カウント8で立つ。さらに激しく打ち合うが、南野が優勢。右のパンチでスコーピオンが再びダウン。カウント8で立つ。激しくたたみかける南野のパンチでスコーピオンが三たびダウン。3R53秒で南野がTKO勝利を挙げた。
▼第9試合 60kg契約
○ 辻出優翔(京賀塾)
× 松井大侑(ストライキングジムARES)
TKO 1R 2分26秒 ※パンチ
辻出のパンチで松井がダウン。レフェリーが試合を止めた。
▼第8試合 ヘビー級
○ 瀧川令羽(瀧川道場)
× GORIセノオ(月心会)
判定3-0(30-27、30-27、30-27)
2R、セノオが下がり始める。瀧川のパンチが効く。耐えるセノオだが、次のパンチでダウン、そしてゴング。3R、中盤で打ち合い。瀧川がコーナーに詰めてパンチ。少しペースは落ちたものの、瀧川が攻め続けて終了。判定3-0で瀧川が勝利を挙げた。
▼第7試合 55kg契約
○ 中務幸信(多田ジム)
× 内藤凌太(ストライキングジムARES)
判定3-0(30-25、30-25、30-25)
1R、お互い攻め合うも決定打なし。2R、中務のパンチで内藤がダウン! 内藤立ち上がり、攻め合う。3R、中務のパンチ内藤ダウン。さらに、中務がロープへ詰めてのパンチでダウンを奪う。判定3-0で中務が勝利。
休憩明け、12月13日東京・ディファ有明 INNOVATION チャンピオンカーニバル 2014 で、王者 田中秀和選手を判定3-0で下し、第2代INNOVATIONスーパーライト級王者となった、DEEP☆KICK63kg級王者、元65kg級王者の山口裕人(山口道場)から会場の観客に結果報告があった。
山口 『まだまだこんなもんじゃ物足りない、もっとベルトを獲って来るんで応援お願いします』と休憩後の客席にアピールした。
▼第6試合 55kg契約
○ ハト胸むな男(TeamFreeStyle)
× 玖村修平(NJKF・拳聖会)
判定3-0(29-28、29-28、29-28)
1R、ローキックを出し合う両者。ハト胸は中盤少し押されるが、パンチでダウンを奪う! 玖村は立ち上がりパンチを振っていく。組んでヒザを入れたところでゴング。2R、お互い最初から飛ばす。攻め合う。3Rも激しく攻め合う。ハト胸のローキックがローブローとなり中断、再開。少々疲れが見えるハト胸を追い込む玖村。飛びヒザ、ロープ際での攻撃、そして再び飛びヒザ! バックハンドで応戦するハト胸。お互い攻め合ったが、ダウンを奪っているハト胸が判定勝利を挙げた。
▼第5試合 53kg契約
× 横野 洋(アンカージム)
○ 松岡宏宜(闘神塾)
TKO 3R 0分45秒 ※タオル投入
1Rからガンガン行く松岡。松岡が押しまくって終了。2Rも松岡が前に出て、全く下がらない。コーナーに詰めてパンチ連打、蹴り。松岡のパンチで横野がダウン! カウント8で立つが、松岡はその後も休まずに攻め続ける。3R、松岡のパンチで横野がダウン! すると、横野のセコンドがタオル投入、松岡がTKO勝利を飾った。
▼第4試合 71kg契約
× 里本一也(TeamFreeStyle)
○ マルコス ササキ(ブラジリアンタイ)
判定0-3(28-29、28-29、27-30)
1R、里本が前に出るが、ササキのローキックがローブローとなってしまう。2Rも里本が前に出る。大きくパンチを振るササキ。里本が、相手が倒れてから攻撃したため減点1。打ち合って終了。3R、両者打ち合うが、ササキに疲労が見える。しかし、バックキック、バックハンドも出し攻めるササキ。残り10秒、激しく打ち合う。判定フルマークでササキが勝利。
▼第3試合 60kg契約
○ 伊仙町勇磨(BLA-FREY)
× 洸斗(NJKF・TRASH)
判定3-0(29-29、30-29、30-29)
1Rは様子を探り合った両者だが、2R、伊仙町がスパートをかけ始める。終盤、伊仙町がロープへ追い込むが、倒すには至らず。3Rは激しい打ち合いとなるが、判定で伊仙町が勝利。
▼第2試合 64kg契約
○ 篠原悠人(DURGA)
× 川崎真一郎(月心会)
判定3-0(30-27、30-27、30-28)
※不慮のバッティングで両者負傷、川崎が続行不能のため3R 1分09秒までの負傷判定
最初から狙って行く篠原に川崎も応じ、激しい試合となる。一気に会場の空気が熱くなった。しかし、2Rに入ると両者ネガティブファイトで口頭注意を受けてしまう。3R、篠原がコーナーへ詰めて連打。ここで両者がバッティング。川崎のまぶたが切れ、ドクターチェックが入る。篠原もカットしている。川崎の傷が深いため、続行不可能に。審判は偶発的なバッティングと判断、ここまでの採点で篠原が勝利した。
▼第1試合 62kg契約
× 大野智裕(NJKF・誠至会)
○ 谷元 涼(777GYM)
判定0-3(24-30、24-30、25-30)
1Rは様子を見て終了。2R、組み付きで減点1を与えられた大野は積極的にいくしかない。しかし、3Rに入っても試合は動かず、両者ともネガティブファイトで注意を受けてしまう。谷元がダウンを奪うと、苦しい大野は組み付きでさらに1点減点されてしまう。大野再びダウン。谷元がローブローでタイムストップ。打ち合って終了。