時短施術:どうしてわずか数分の施術時間で状態が改善するの?
ども、からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 泰心堂こと藤井崇次です。
今回は、整体師モードです。(笑)
「わずか5秒で背中がまっすぐに!?」
というと、ええ、結構びっくりする人が多い。
もっともこれで施術のすべてが終わりというわけではないのですが、いわゆる「背骨の歪み」、「骨盤の歪み」などの調整は本当にわずか数秒で終わります。
ちなみにこのフレーズ自体はパクリもといとある調整法のキャッチフレーズですね。
元ネタは、パーフェクトクラニオロジー協会、宮野ヒーリングラボ 宮野博隆先生の『脳脊髄液調整法 CSFプラクティス』の売り文句ですね。
泰心堂でも、徒手調整術研究部の基本調整の構成が『CSFプラクティス』+αを基本にしている関係でこのフレーズを使わせていただいております。
さて、蛇に足を描いたことで機会を逃したという故事で有名な蛇足。
実は、徒手調整術においてもこの蛇足が多数発生しています。
例えば、揉み解し(もみほぐし)という行為。
これって本当に必要なの?と疑ってみたことのある方どれだけいらっしゃいますか?
はい、挙手!!
というと施術家の皆様を集めてもなかなか手が上がりません。
それくらい”常識”的な非常識ですね。
そもそも、筋肉が硬くなるには理由があります。
1.筋性防御反応としての可動制限
2.収縮命令が発動中
など。
たとえば、皆さん、「肩こり」がと気軽に言っていますが、そもそも骨の位置関係が良好であれば、腕って肋骨の上に乗っかるような構造になっているので、肩の筋肉を収縮させる続ける必要性がありません。
じゃ、なんで肩が張っているの? 怪我や筋トレなどの負荷運動をして筋腱がダメージを受けている場合を除いて、収縮しないといけない理由があるからです。
多くの場合は、腕が落ちないように収縮しているだけのことです。
つまり「肩が凝る」=肩回りの筋肉が悪いではなく、あんたが悪い、もといあなたの姿勢が崩れて肩回りで腕を吊り上げ続けなくてはいけないということです。
なのでぶっちゃけ話、肩回りの筋肉を無理にやり解す必要なんてありません。
1.単に肩回りの位置関係を戻す、
あるいは
2.姿勢を崩す原因となっている疲労が抜けやすい状態を作ればよい
だけのことです。
それにより、肩回りの筋肉を固めなさいという命令が解除されると自ずと肩こりでいる必要がなくなります。
なので解す必要ってそもそもないんですよね。
つまり、とりあえず硬い筋肉を解すという行為自体が蛇足ってこと。
で、この蛇足部分がめちゃくちゃ時間が掛るわけです。
じゃ、なくしちゃえば!?
と考えると、もうその時点でばっさりと無駄な施術時間大幅カットになるわけで必然、時短施術になってしまいます。
で、施術によって身体にたまるダメージも少ないので、余力を残して調整を終えられるわけですから、身体にとっても楽。
そうなると施術を適切な頻度で繰り返し、あるタイミングが訪れると、すっと潮が引くように痛み、しびれ、不快感やらが抜けていきます。これが治癒。細かく言うと現在の生活に環境適応できた(=順応)状態になります。
痛みや、しびれ、不快感もまたからだが出しているサイン(目印、徴候、警告、信号、シグナル)なので必要がなくなれば自然と消えるのはものの道理。
悪者扱いにするからかえって症状が長引いたり、慢性化するのです。
はい、つまりどこに行ってもよくならないではなく、無駄なことをやっているんですね。
じゃ、必要な調整はなにか?
1.あたまの調整→からだの正常・不良の基準と治癒システムのスイッチのon/offf
2.四肢関節の軸調整→動きの癖など修正
比重は1>>>2くらい。
なのでうちの場合も検査→調整→確認×2(あたま→軸調整)の時間配分の中で、あたまの調整(検査+確認:調整=9:1):軸の調整(検査+確認:調整=9:1)=7:3くらいの時間配分になっていますね。