DEEP☆KICK 32 結果
DEEP☆KICK 32
2017年 4月9日(日)
大阪市・阿倍野区民センター大ホール
OPEN 13:00/START 13:30
2017年 4月9日(日)大阪市・阿倍野区民センター大ホールにおいて、「DEEP☆KICK 32」が開催された。
32回目となる今大会のメインイベントでは、DEEP☆KICK 55kg級タイトルマッチが行われ、王者の鈴木真彦(山口道場)が持つベルトに笹木一磨(NJKF/理心塾K'sGYM)が挑戦した。
鈴木は、DEEP☆KICKにおいて無敗で王者となり、後にWBCムエタイ日本バンタム級王者、INNOVATIONバンタム級王者となり現在は3冠王。挑戦する笹木は、前回のDEEP☆KICK31で60kg級2位の祐毅(TeamFreeStyle)からKO勝ちをおさめ挑戦者に抜擢された。
試合開始のゴングが鳴らされると、スピードの乗ったパンチとローキックでプレッシャーをかける鈴木、笹木は回りながらローキックとミドルキックで応戦。鈴木の遠い距離から伸びるストレートが笹木の顔面を捉えダウンを奪う。
チャンスとみた鈴木は笹木をコーナーに詰めての連打で2度目のダウンを奪う。後がない笹木は気合で打ち合いに応じる。2Rになり、KOを狙う鈴木が得意のパンチからボディーへの膝蹴り、ボディストレートで更にダウンを奪う。
笹木もなんとか立ち上がり、一矢報いたいとハイキックから後ろ回し蹴りで鈴木の顔面を捉えるも、鈴木は笑みを浮かべてパンチでコーナーに詰める。
更に追い討ちをかけダウンを奪う鈴木、笹木は意地で立ち上がるも鈴木の襲撃は止まず3度目のダウン。笹木のセコンドからタオルが投げられたが、同時にレフェリーが試合をストップ。KOで鈴木が2度目の防衛に成功した。
▼メインイベント DEEP☆KICK55kg級タイトルマッチ 3分3R
◎ 鈴木真彦(山口道場/王者)
× 笹木一磨(NJKF・理心塾K'sGYM/1位)
KO 2R 2分39秒 ※パンチ
※鈴木が2度目の防衛に成功
試合後、鈴木は「今年最初の試合がDEEP☆KICK55kgの防衛戦で少し緊張したが、チャンピオンらしくKOで勝つことができてよかった」と試合を振り返り、「倒せるテクニックをもっと増やして、有名選手や強いと言われている選手を倒していきたいです。」とコメントした。
ミファイナル1、2では、東北を拠点としている「聖域~サンクチュアリ~」から二人の王者がおくり込まれた。セミファイナル2、聖域東北スーパーバンタム級王者の中島崇(PCK亘理 L'antredulion)をDEEP☆KICK63kg級2位の川崎真一朗(月心会)が迎え撃つ。
開始早々に打ち合う両者、川崎が得意のパンチでダウンを奪えば、中島はすぐに立ち上がり強引に打ち合いに、今度は中島が長いリーチのロングフックでダウンを奪い返す。壮絶な打ち合いで会場はヒートアップ、川崎が放った右ストレートで2度目のダウンを奪い、第1ラウンドから会場は大歓声につつまれた。3R開始のゴングが鳴ると同時に2人は打ち合いをはじめる。会場は最高の盛り上がりの中、川崎がストレート、中島はフックを返す。
最後はコーナーに詰めた川崎の右ストレートで中島が倒れて、川崎が東北王者からKO勝ちをおさめた。
激しい倒し合いをみせたこの試合が今大会のベストバウト賞に選ばれた。
▼セミファイナル2 63kg契約 3分3R
◎ 川崎真一朗(月心会/2位)
× 中島 崇(PCK亘理 L'antredulion/聖域東北スーパーライト級王者)
KO 3R 1分09秒 ※パンチ
セミファイナル1では、聖域東北スーパーライト級王者の岩城悠介(PCK連闘会)を、DEEP☆KICK60kg級2位の足利也真登(FightClubRush)が迎え撃った。
岩城がパンチでプレッシャーをかければ、足利は回りながらジャブ、ローキックでけん制。激しい打ち合いのなか足利はボディーブローと膝蹴りを何度かヒットさせるも決定打がない、張り詰めた展開のまま試合は第3ラウンドへ。
これまでのボディー攻撃が効いてきたか、岩城は顔をゆがめ失速する。足利はチャンスとばかりに追い討ちをかけるも倒すまでには至らず結果は判定へ。最終ラウンドで差をつけた足利が判定3-0で交流戦を勝利で飾った。
▼セミファイナル1 60kg契約 3分3R
○ 足利也真登(FightClubRush/2位)
× 岩城悠介(PCK連闘会/聖域東北ライト級王者)
判定3-0(30-29、30-29、30-28)
昨年の11月大会で、DEEP☆KICK53kg級初代王者となった多根嘉帆(直心会)、その多根への挑戦権を賭け、選ばれた4人によりトーナメントの一回戦が行われた。なお、第8試合DEEP☆KICK53kg級挑戦者決定トーナメント一回戦に出場が決定していた松岡宏宜(闘神塾)が練習中のケガため試合は中止に、不戦勝で政所仁(魁塾)が決勝進出となっている。
▼第8試合 DEEP☆KICK53kg級挑戦者決定トーナメント一回戦 3分3R
-中止-
※松岡宏宜(闘神塾)が練習中のケガで欠場のため試合中止
※不戦勝で、政所仁(魁塾)が決勝に進出
そして、もう片側のブロック第7試合では、前回のトーメントで大本命だった玖村将史(NJKF/K3B)が、シュートボクシングから送られてきた無敗の滉大(フォースクワッド)と対戦した。
1R、先に仕掛けたのは滉大で、早いパンチからローキックで攻める。玖村もジャブから膝の攻撃で応戦する。滉大は三日月蹴りを狙い撃ちし、玖村は右ストレートからボディフックで攻め返す。滉大のハイキックが玖村はガードし一進一退の攻防が続く。
2R開始早々、両者は休むことなく手数を出していく。パンチの応酬の中、滉大が放った左ハイキックが玖村の顎に的中してダウン、レフリーが即座に試合を止めてTKO勝ちとなった。
▼第7試合 DEEP☆KICK53kg級挑戦者決定トーナメント一回戦 3分3R
× 玖村将史(NJKF・K3B/2位)
◎ 滉大(フォースクワッド)
TKO 2R 0分26秒 ※左ハイキック
勝った滉大は7月16日に城東区民センタ-で行われるDEEP☆KICK33で相手選手の怪我で不戦勝となった政所仁(魁塾)と多根への挑戦権をかけて戦う。
『DEEP☆KICK53kg級挑戦者決定トーナメント決勝戦』
7月16日(日)大阪市・城東区民センター
政所仁(魁塾)VS 滉大(フォースクワッド)
その他も、DEEP☆KICKならではの激しい打ち合いの試合が多く、会場の熱気は全試合をとおして冷めることがなく大会は大成功に終わった。
▼第6試合 63kg契約 3分3R
× 天野誠哉(NJKF/健心塾/1位)
○ タップナー・ハーデスワークアウト(ハーデスワークアウトジム)
判定0-3(三者とも26-30)
▼第5試合 58kg契約 3分3R
○ 林 眞平(魁塾)
× 虎之助(NJKF/誠輪ジム)
判定3-0(30-28、30-28、29-28)
▼第4試合 55kg契約 3分3R
× 郁弥(山口道場)
○ 拳剛(誠剛館)
判定0-3(26-30、26-30、27-30)
▼第3試合 58kg契約 3分3R
○ 泰良拓也(パウンドフォーパウンド)
× 勇哉(WarriorOsaka)
判定3-0(30-27、30-27、30-28)
▼第2試合 55kg契約 3分3R
× 正木宏幸(NJKF・闘遊塾)
◎ 増田力哉(BKジム)
TKO 2R 2分20秒 ※左まぶたカット
▼第1試合 65kg契約 3分3R
× YASU(FABULOUSgym teamK-impact)
◎ 虔次郎(風吹ジム/5位)
TKO 1R 0分50秒 ※左ハイキック
〈オープニングファイト〉
本戦前には、オープニングファイトとして、アマチュアキックボクシングNEXT☆LEVEL提供試合が1試合と、NEXT☆LEVELタイトルマッチ「TOP☆RUN」が開催され、新たに4人の王者が誕生している。このNEXT☆LEVELでは、現在のDEEP☆KICKチャンピオンをはじめ、各団体で活躍する選手を多数排出しており、今後のスター発掘の場となっている。今回誕生した新王者たちからも目が離せない。
▼OP第5試合 TOP☆RUN50㎏級王座決定戦 2分3R(延長1R)
× 加藤 真(魁塾/2位)
○ 野田 蒼(月心会チーム侍/1位)
判定0-3(29-30、29-30、28-30)
※野田が50㎏級新王者に
▼OP第4試合 TOP☆RUN Girls50kg級タイトルマッチ2分3R
× 牧野紗那(魁塾/王者)
◎ 松葉玲佳(KOKUSHI GYM/挑戦者)
TKO 1R 0分21秒 ※左ハイキック
※松葉がGirls50kg級新王者に
▼OP第3試合 TOP☆RUN40㎏級王座決定戦 2分3R(延長1R)
× 西野天翔(KOKUSHI GYM/2位)
○ 石田龍大(拳心會舘/1位)
※石田が40㎏級新王者に
▼OP第2試合 TOP☆RUN30㎏級王座決定戦 2分3R(延長1R)
× 中野泰誠(大原道場/2位)
○ 杉浦 輝(拳心會舘/1位)
判定0-3(27-30、27-30、26-30)
※杉浦が30㎏級新王者に
▼OP第1試合 NEXT☆LEVEL提供試合 55㎏契約 2分3R
× 谷口瑞樹(伊藤道場)
○ 大野温喜(T-BEAST)
判定0-3(三者とも26-30)