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音楽、アート、映画。海のカルチャーを伝え、海の環境保護につなげるためのフェス。【GREENROOMインタビュー】

2018.05.21 01:30
2005年に初開催されたグリーンルーム・フェス。大さん橋ホールで2月の開催だった。会場も横浜赤レンガに移り、人気も年を数えるごとに獲得し、春フェスを代表する存在となった。なぜ海辺で開催を続けるのか。それは海の環境を守りたいという変わらないメッセージが込められているからに他ならない。グリーンルーム代表の釜萢直起さんに今年の特徴などを聞いた。

–––– 音楽だけではなくアートや映画など、さまざまなカルチャーに触れられるのがグリーンルームの魅力だと思っています。音楽、アート、映画。ラインナップを決めるポイントを教えてください。

 決めるポイントは、カルチャーやシーンの匂いを一番大事にしています。オーガナイザーとして、純粋にかっこいいと思い、意味を見出せるかどうかを大事にしています

–––– ジミー・クリフが久しぶりに出演します。フェスにレジェンドをラインナップする意義について、どうお考えですか。

 本当に特別な意味があります。そのカルチャーに対して、尊敬し、愛していること。世界中に影響を与えたレジェンドの歌を直接、自分の目と耳で聞けること。そのカルチャーのルーツを辿り、その進化を体験し、楽しんでもらいたいです。

–––– 今年ならではのグリーンルームフェスの特徴を教えてください。

 今年はメインステージであるGood Wave Stageの規模・スペックの大幅アップが特徴です。大きなバンドを迎え入れる準備ができました。

–––– 立ち上げから、変わっている部分、変わらない部分があると思います。それぞれどんなところですか。

 立ち上げから変わった部分は会場です。大さん橋から赤レンガ倉庫への移動が一番の変化でした。変わらない部分は、制作チームです。ほぼ同じチームで14年間やってこれました。みんなで前回より必ずいいものを作ることを目指して実行してきた14年でした。

–––– グリーンルームのコンセプトは「『Save The Beach、Save The Ocean』 海の環境を守りたい」。現在、海の環境保護で危惧していることとは? 

 海岸減少の問題が直面していて、日本だけでなく世界中の海岸から砂がどんどんなくなっています。そして海のゴミの問題。海は人類の巨大なゴミ捨て場となっています。特にプラスチックゴミの問題を危惧しています。

–––– グリーンルームは、都市と自然を結ぶ横浜のフェスとして、人気も定着していると思います。今後、どんなことを新たなに発信していきたいと思っていますか。

 私は鎌倉の海の前に住み、平日は、原宿のオフィスに毎日通う生活をしています。いつも感じているのは、海と都会、自然と街、アナログとデジタル、古いものと新しいものの中で、その両方の波に乗るバランスをGREENROOM FESTIVALとして表現し発信していきたい。

–––– 参加する方に、どんな時間を過ごしてほしいですか。

 海は開かれているものなので、FESも同じく、自由に、それぞれが思い思いに楽しく過ごしてほしいです。

GREENROOM FESTIVAL 2018

開催日:5月26日(土)27日(日)

会場:横浜・赤レンガ地区野外特設会場

出演:Jimmy Cliff、Vintage Trouble、ハナレグミ、EGO-WRAPPIN’、never young beach、SOIL&”PIMP”SESSIONS、七尾旅人、WONK。Sublime with Rome、The Wailers、ASIAN KUNG-FU GENERATION、UA、MONDO GROSSO。D.A.N.、Ovall、他