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おわかさんの話。

2018.05.21 11:31


おわかさんとは、僕の祖母のあだ名である。

ずーっと若々しくて。だからおわかさんと呼びはじめたのだと記憶している。


身長は低いけれど、背筋がピンと伸びていて、とても優しいけれど、凛としていて。とっても素敵なおわかさん。


そんなおわかさんが突然この世を去った。


数日前に姉の結婚式で会ったときにはピンピンしていたのに。


久々に会えてよかった。


子供の頃から続けてきたマジックを見せることができてよかった。


10歳のときにマジックにハマりだして、お小遣いのほとんどはマジック道具に費やしていた。


群馬県伊勢崎市の小さなおもちゃ屋さんで、おわかさんにマジック道具を買ってもらったことがある。踊るハンカチーフ、卵になるハンカチーフ等を買ってもらったことをよく覚えている。


新しく覚えたマジックをよく見せていた。そして子供の雑なマジックに対して「こうした方がいいね」と優しくフィードバックをしてくれた。


おわかさんはいつも味方でいてくれた。僕がマジックへの情熱を絶やさなかったのも、おわかさんがいたからかもしれない。



大人になってから、マジックを仕事にしてからは、おわかさんの前でマジックを見せたことはなかった。


しかし先日の姉の結婚式で、ようやく披露することができた。おわかさんは「上手になったね」と褒めてくれた。


やっぱりおわかさんはいつも優しいなあ。


本当に本当にありがとう。





▼おわかさんとの思い出話

焼き魚の匂いが漂ってきて思い出したことがある