プロジェクトパック20の5日目
プロジェクトパック20の5日目はジュリーさんのリードでした。茶色の丸いタイルを使います。
アルカスを使って、花のように開いていく作品を描かれました。アルカスとポークルートを混ぜ合わせた感じ。アルカスはジュリーさんがよく描くタングルというわけではない様で、
「自分の心地よい場所から一歩踏み出して冒険をします。すごく楽しかったので、皆さんにも楽しんでいただけたら嬉しいです。」ということです。
アルカスというタングルは、丸を中心に、それを貫く直線とそのオーラ、という組み合わせでできていて、とても構造的にしっかりしています。
基本的には柔らかな曲線の要素がないタングルで、なのでジュリーさんはあまり描く事がなかったみたい。けれど、まっすぐ伸びる線の代わりに自由にあちこちに伸びて顔を出すポークルートを使うというアイデアで、動きのある表情が加わって、とても自由な雰囲気の作品ができます。
ポークルートは見時期のや、長いの、曲がったのや真っ直ぐなの、いろんなのを自由に描いて大丈夫です。「ポークルートが連れて行ってくれるところに」ペンを運びます。
描く人の好みで、いろいろなポークルートができてくるはず。
オーラを元に、ポークルート、一周したら丸のオーラ、またポークルート、と繰り返します。描いていて本当に楽しいです。ずーっと描いてしまって、私はちょっとジュリーさんのと違ってしまいました。
ある程度ポークルートを描いたら、薄いグレー05で、新たな軸、スポーク、伸びていく直線を加えます。改めて、丸にオーラ、直線にオーラ。と何度か繰り返します。
私はポークルートを書きすぎていたので、後ろに覗く感じでグレーの直線を足しています。
背景に、チップルを描かれました。ここにも工夫があって、中程のエリアのポークルートの背景に当たる箇所に、黒の01でチップル(丸)を描いて埋めます。大きさは自由に。
次のエリアは01の濃いグレーのペンで、チップルを。その次のエリアは05の薄いグレーで。ペンの色でグラデーションができるので、画面に自然に変化が生まれます。
真ん中の丸には赤とグレーでアクセントを。
シェーディングとハイライトに入ります。
ジュリーさんはポークルートのシェーディングについて、自分では「これが正しい」と思ったようにシェーディングできた事がない っておっしゃってます。それで、モリーさんの作品や、ゼンタングルモザイクアプリ(zentangle mosaic app)で、茶色の用紙にポークルートを描いた作例を参考にされるそうです。
モザイクアプリは有料版(1年で3000円くらいだったと思います。)にすると好きな作者をフォローできたり、検索したりできます。「いろいろな作品を見せてくれて、コミュニティに感謝します。」っておっしゃってました。参考にしたい作例がいっぱいなので、活用すると良いですね。
いろんな描き方、、シェーディングのやり方があるので、私のと同じでなくても良いですよ。とおしゃってました。
ジュリーさんのポークルートが大ぶりなので、シェーディングを入れて、さらに白チャコールでハイライトを入れて、、、とされていました。どうぞ動画をご覧ください。
私はポークルートのまわりに鉛筆でシェードを入れて、浮かび上がるような感じにした後で、ポークルートの中に白チャコとジェリーロールでハイライトを入れました。
ポークルートが大きいと、いろいろなシェーディングを楽しめると思います。
ジュリーさんはチップルは面として捉えて、大きく中に白チャコのハイライトを入れて光らせておられます。これもいろんなやり方がありますね。私はジェリーロールでハイライトを一粒一粒に入れました。
ジュリーさんは今妊娠6ヶ月目で、撮影してる間、お腹の赤ちゃんがお腹を蹴って、とても活発だったそうです。前の子供さんの妊娠の時もプロジェクトパックを撮影されていて、最近プロジェクトパックを見返すと、あの時すごくよくお腹で動いてたなあ、、とか、思い出すのだそうです。
タイルは、見返すとその時のことを思い出させてくれますね。想い出がいっぱいです。と話しておられました。
本当に、何年も描いていると、見返したときにその時の状況が浮かんできます。タイムカプセルのようです。言葉じゃない日記、みたいですね。
私はポークルートを画面の端まで書かなかったので、余白が多く残りました。そこには4日目に紹介されたドゥーダを描きました。光が放たれているようなアルカスは、私のお気に入りのタングルです。直線(スポーク)の部分にも白の粒々を並べました。
同じ提案を聞いて、いろいろに変化させる事ができるのは、本当に楽しいです。