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【スキコレ】エッグスタンド

2018.05.21 12:30



*【スキコレ】…超個人的FAVORITEなモノを紹介するコーナーです

       





もしかしたら。



これまでの人生で一番食べた回数が多い料理は

茹で玉子かもしれない。



わたしが生まれ育った実家では、

わたしが幼稚園に通っていた頃から

朝食には毎日、茹で玉子が登場した。

エッグスタンドに乗っていて、

ギザギザの歯がまあるく並んだエッグオープナーで

頭の先をチョキンと切って

スプーンで半熟の中身をすくって食べる、あれ。

父はそれを、ボイル・ド・エッグと呼んでいた。

その隣にはいつも味噌汁と海苔とご飯の、

純和食が並んでいたのだけども。



とにかくそれが、

わたしの子どもの頃からの朝食スタイルで、

ボイル・ド・エッグはいまだ実家に帰れば

朝、ご飯と味噌汁と共に食卓に登場する。









というわけで、

日本ではあまり見かけないエッグスタンドやエッグオープナーを、

わたしは海外に行くとついつい買ってしまうようになった。

実家にあるものが壊れたらどうしよう、という不安からだ。



欧米では普通に目にするそれらは、

デザインも豊富でそう高価なものでもないので

選んで買うのは楽しかった。

写真は、イタリアの湖水地方の土産屋で求めたもの。

(たくさん湖があるので、どの湖かは忘れた)

以前、イタリアの食器店で食器を4セット買おうとしたら、

12セットがスタンダードで、少なくともハーフセット(6セット)は買え、

と言われた。

「お前の家は、親戚がいないのか」と。

なのでこのエッグスタンドも6種類揃っている。

もう20年も前の話だ。



いまはおそらくアマゾンという広大なネットの中のジャングルで

いくらでも手軽に手に入るのかもしれないが、

当時はこんな手描きの食器との一期一会な出逢いが

楽しかった。










ただ、残念なことに

このエッグスタンドにボイル・ド・エッグが乗ったことは

いまだ1度もないのだ。

玉子をちょうど良い半熟加減にするのが案外難しく、

火を止めてから何秒と

毎朝指折り数えて作っていた両親でさえ、

よく失敗していたほどだなのだ。



なので1度、

両親にレシピを聞かなくては、と思いつつ、

ついつい長い年月が経ってしまった。

それで我が家では、小花など挿して楽しんでいるのだけど、

早くレシピ教えてもらわないとな…。







Special Thanks


なんと、

はちみつバードのimage movieを

つくっていただきました



edited by shizuku

photography 夏色インコ