全く違う業界で働いていた話
私、appleを立ち上げようと動き出す
前は全く違う仕事をしていました。
それは、ようやく日本でも理解が進んで
きたのを感じることが多くなってきたけど、
まだまだ広くは知られていないと感じる
NPO業界の仕事。
日本中で色んなジャンルで活動している
団体がありますが、難民を支援している
団体で1年間広報インターンを、ちょっと
だけインドで開発援助をしている団体
でアルバイトを、そして色んなジャンルで
活動している団体の皆さんが円滑に活動
できるようなサポートをする団体の職員
をしていました。
この業界で仕事がしたいと思う一番の
きっかけになったのは大学での専攻です。
教科書に難民への各国への対応が記述
されていた箇所で日本の対応が激しく
非難をされていたのですが、そこで初め
て日本にも難民が来ていることを知った
私。ネットで調べてみたら日本にも難民を
支援している団体があることを知り、
アメリカにいる間にインターンに応募。
帰国後すぐに面接を受けてインターンが
決まりました。
自分は一体どんな仕事がやりたいのか、
または合ってるのか、全くわかって
なかった自分。ここでインターンとして
スタッフの皆さんの働きぶりを目の当たり
にしたり、一緒に一年間働かせてもらった
ことで、自分はどんな風に働いていきたい
のかを知ることができました。
この団体を通して出会った皆さんは
今でも私のお手本です。ほんとうに
すごい人たちって敷居がビックリ
するくらい低くてとても親しみ
やすくて、全然えらそうじゃない。
なんで自分がそんなすごい人たち
ばかりの中にいるのか、自分がここ
にいていいのか、不思議になるよう
な、でもすごくありがたい貴重な
1年でした。最初の頃はトイレに
駆け込んで泣いたこともあったけど、
やりがいのある仕事が出来るって
こんなに楽しいんや!と水を得た
魚のように自分が活き活きとして
いた時期でした。
ただ同時にNPO業界の課題もまじかに
知ることに。それは財政基盤の脆弱さ。
新卒を採用して一から教育する余力も
お金もない。そのため、NPO業界で
就職したいならまずは一般企業で
社会人としての力をつけてからって
いうのが多くの方がとるルートだった
ような(今は新卒採用をしてるとこも
出て来て状況は変わってきている
ところもある)。ほかには欠員が出ないと
募集がかからない。募集がかかっても1人
だけとか少ない。仕事として給料が
でる団体となると結構数が限られて
いたり。給料と求められるスキルが
全然見合ってなかったり(アルバイト
してた団体でも能力のある人の応募が
いっぱいあったけど、給料の額を聞いて
連絡をよこさなくなった人が
たくさんいた)。
自分は給料よりやりたい仕事が
したいと思っていたので(それこそ
アパート風呂なしでもいい、やりたい
仕事ができるなら的な)、とにかく企業で
働いてからNPOへという道筋を描いて
地元企業に就職したものの、そこからは
あんまり思ったようにうまくいかない
暗黒時代がスタート。一般企業での仕事、
無職時代、塾や接客のアルバイトを経て
4年くらいしてからようやくNPO業界に。
待遇が正社員でも、仕事があっても、
お給料が十分に支払われていても、
ボーナスがでても、これじゃないって
いう違和感のもとに働き続けるのは
苦痛でした。アルバイト時代はやりたい
仕事に就く目標は原動力になってたけど。
スキルが高いわけでもコミュニケー
ション能力がずば抜けてるわけでも
ないのに、仕事に関して妥協ができ
ないタチやから自分でも非常に
面倒くさいやつやなと思う。
ようやくずっと行きたかった業界
で仕事を始めることができるように
なって、そこで興味が出て学んだ
ことや何年か経ってから自分が
やったことがきっかけで思っても
みなかった英語教育業界に身を
おくことになるなんてこの時
誰が想像できただろうか。
でも振り返ってみるとその時その時で
決めてやってきたことが、うまいこと
意味のある線になって今に繋がって
いて、不安はありながらもストレスフリー
でワクワクしながら今仕事に向き合えて
いるなんて、なんとも不思議で興味
深いです。