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楽しむことこそ上手なれ

2023.03.28 01:08


- (大谷翔平選手は)

    ミケランジェロと

    アインシュタインみたいなものですよ。

    ああいう人は芸術も科学も、

    すべてをこなすことが

    できるのですから。

(本書『SHO-TIME』より

日本ハムファイターズの

大渕隆スカウト部長の言葉一部抜粋)

大谷選手の人間性は

一体どうやって養われたのだろう?

失礼ながら野球について無知な私は

大谷選手の野球界での凄さを

あまりわかっていない。

というよりも大谷選手が

凄まじい次元にいらっしゃるゆえ、

頭が追いつかないと言った方が

正しいのかもしれない。

プロ野球界で

ピッチャーとバッターを両立させ、

そしてそれを進化させ続けることの

難しさを理解することは容易ではなかった。

そんな野球無知の私でも

わかることがある。

それは大谷翔平選手の

人間性の素晴らしさ。

と、私が語ることは

大変おこがましいことと百も承知なのだが、

どんなところを素晴らしいと思っているのか

お話しさせて頂きたい。

ぎゅっとまとめると

謙虚さ、誠実さ、真摯さ、

社交的さ、ストイックさ、

ストイックさ、ストイックさ・・・・

である。

国民的、いや

今や世界的スターである大谷選手。

大谷選手のお人柄は

海外ファンからも大人気だそうで、

謙虚で気遣いができて

礼儀がある選手だと言われている。

私生活もメジャーリーガーではありえないほど

落ち着いてらっしゃるそうで、その様子は

日ハム時代のチームメイトアンソニー投手の

「あいつは完全に俗世から切り離されていた」

という言葉からも大変理解できる。

私は不思議で仕方なかった。

超一流のスポーツマンで

経済的にも豊かで向かう所敵なしのお方が

一般の方よりも質素に、欲無く過ごせることが

不思議で仕方がなかった。

大谷選手は元から欲の無い仙人として

プログラムされて生まれてきたのかと

一見思うが、そこには大谷選手に

関わった方の叡智とご本人の努力が

詰まっている。

大谷選手のお父様の

「野球に対する敬意」や

花巻東高校の「スポーツを通した

人格形成プログラム」の教えが叡智であろう。

そこに

大谷選手の生まれ持った気質が

化学反応のごとく結び合わさり、

『100人に一人のスーパースター』という

ポジティブな結果が生まれたと

私は解釈している。

お酒はほとんど呑まず、

飲んでも挨拶がわりのビール一杯。

砂糖をやめてグルテンフリーを心がけ

白米を玄米に変えたストイックな食生活。

人間誰しもリラックスしたい瞬間が

あると思うのだが、大谷選手からは

そのひと瞬きすら感じられない。

むしろ自身のストイックさを

楽しんでいるように見受けられる。

そんな大谷選手が

リラックスしているとするならば

それは奇しくも野球をしている時だろう。

本書のなかで大谷選手について

多々登場するワードがあった。

それは「楽しむ」というワードである。

野球を楽しむ。

試合を楽しむ。

自身が大きな怪我をした後でさえ、

「どんなピッチングができるか楽しみだ」と

述べていた。

大谷翔平選手は

楽しみに真っ直ぐな選手なのだと思う。

誰もが無理だと言った「二刀流」も

楽しくて続け結果が前人未到の

「二刀流」を生んだ。

スポーツマン、勝負しゆえ

「勝ちたい」という自身の気持ちも

もちろん大きいとは思うが、

それ以上に「楽しむ」を

求めている気がする。

「好きこそ物の上手なれ」

そして。

「楽しむことこそ上手なれ」

WBCの連日の熱戦ではそんな「楽しむ」

を誰よりも味わっている

大谷選手を垣間見れた気がした。

今までスポーツと切り離せなかった

「努力・根性・忍耐」というワードを

「楽しむ」が包み込む時代に

来ているのかもしれない。

誰よりも大好きな野球を楽しんだ人が

その先にどのような放物線を描くのか、

ボールは日本を越え、

アメリカロサンゼルスに届いた。

これよりロサンゼルスから描く放物線は

きっとその軌道を眺める多くの子どもたちに

希望として届くことだろう。

ホームラン。

.P.S. 

Dear Mr. Jeff Fletcher

『SHO-TIME』。

素晴らしい本書により

大スターの野球人生を詳しく知ることが

出来ました。野球初心者にも分かりやすく

読みやすく本文を提供下さったことに

心からの敬意と感謝を申し上げます。

From Fumika