澁谷英明
芦屋市立打出浜小学校教頭
教員歴35年(2023年3月)
PTAっておもろいかも・・に寄せて
3年間の「コロナ禍」がやっと収束しそうです。この間、学校の活動は大変な制限を受けました。子どもたちの学習活動について、「人のつながり(コミュニケーションの力)」をはぐくむことを「重要なこと」として考えていた私たち教師にとって、とてもつらい期間でした。何かを進めようとしても「変更」や「差し替え」ばかり、また、大量の「報告」や「通知」・・。大変なエネルギーを使いました。(現場は少し疲れています・・)
しかし、私はこんな時だからこそ、学校についての多くの「見直し」ができたと捉えています。今後は「今までこうしてきたから・・」ではなく、「これをやってみよう」「ここから始めよう」「これはいいんじゃない」というような新しい発想力が求められるのかと思います。
PTA活動も学校・地域を中心とした「人のつながり」です。皆様お一人お一人が「何かできることをやってみよう!」という思いで、活動のそれぞれが「自分探しの場」となればよいのかなと思います。
本校職員室の張り紙の言葉から・・(お互い声かけあって進んでいます)「無理せんとこな~」「ボチボチいこな」「困ったらつぶやこう!」「一人で抱え込まない」
元気が一番!自分をよく理解し、できるところからボチボチやっていきましょう!!
打出浜小学校教頭
澁谷英明
<編集後記>
正門を抜けて校舎に向かって歩いていくと左に広がる運動場の手前に池がある。その傍らにりっぱなはなももの木が花を咲かせていた。20年前、澁谷先生が教員として打小に赴任して2年間受け持った生徒たちの卒業記念樹だ。その年は澁谷先生のふるさと、広島での恩師が亡くなった年でもある。彼らの卒業の日、教室での最後のあいさつ。先生は生徒たちに「先生の先生はもういません。君たちは元気に過ごしてください。そしてまた会いましょう。」と伝え、涙を流して別れを惜しんだのだ。澁谷先生は大きく成長したはなももを見上げながら「彼らももう30歳を超すんですね。」と語ってくれた。
そして私は言う。
「その話書かんかーい」
あ、失礼。
35年の教員生活をゆっくりと振り返るように語られるいい話に興奮を隠しきれなくて。
人には色々な面がある。わたしのように平生からヤギロバニワトリ好きだと一目でわかる立ち居振る舞いであればいざ知らず、そうでなければ聞かないとわからない。
人生はビターでスイートだ。
変化の大きい昨今、過去の踏襲ではなく、やってみようという姿勢が求められるのではと先生は言う。そして元気に、ぼちぼちやるのも大事なのだと。
まさに今年度の打出浜小PTAが目指す「やれることをやる」「やりたいことをやる」だ。
最後に、お忙しい中快く寄稿して頂き、ながい間マスクで隠れていた最高の笑顔で写真におさまっていただいた澁谷先生に心より感謝申し上げる。
次回は2022(R4)年度打出浜小PTA会長を務めた次田美紀さんが登場予定だ。
にわ:次田さんきてくれるかな?
次田:いいともー!!
編集長 丹羽洋文