森林保全から地球の未来を考える
今回はシンプルに『森林保全』をキーワードに地球の未来を考えてみたいと思います。
皆さんは『森林保全』と聞くとどんなイメージがありますか?
私がこの会社に出会うずっと前から漠然と抱いていたイメージが、
森林保全=ボランティア?
森林保全=NGOやNPOの活動?
森林保全=植林?
森林保全=地球温暖化が進むのを抑えられる?
など、とても曖昧なものでした。
皆さんの中にも私と同じようなイメージを持たれている方もいるかもしれません。
もちろんこれらのイメージも間違いではありませんが、
ひと口に『森林保全』といっても様々な方法や手段があります!
まずは「植林」
木を植え、森林を増やす活動のことです。炭素を吸収する森林が増えることで、それが地球温暖化の抑制へとつながります。
「破壊的・違法な伐採の防止」
コストをかけたくない、安く木材を手に入れたい、そういったことから自然の保護を考えずに大規模な伐採を行ったり、許可を得ていない地域で伐採を行ったりする業者から森林を守る活動のことです。こうした活動(実際には法令や規則による規制が多い)は、不要な伐採を抑えることで環境問題に貢献しています。
「持続可能な森林」
人間は多くの場面で木材を必要としています。ただ伐採に反対するのではなく、どうしたら
環境を保護しながら森林(木材)を利用していけるのか?や、どうしたらその地域に住む人々の暮らしに悪影響を与えず、さらに貢献もしながら森林が守れるのか?という共存の仕組みを考えることも森林保全の一つの形です。
このように保全の形は様々ですが、弊社ワイエルフォレストでは「植林」と「持続可能な森林」を組み合わせ、事業として展開をしています。
それが以前の記事でご紹介した、REDD+(森林保全事業)なのです。
また『森林保全』をすることで生物多様性の維持にも大きく貢献をします。
今全世界で動植物の絶滅危機種はなんと25,821種類もいます。(2017年12月時点 / IUCN)
2016年9月時点では23,928種類だったので、約1年間で1,893種類も増えているのです…!
この危機の主な要因にはやはり森林伐採も含まれています。
伐採により生きる場所が無くなったり、食料を得ることができなくなったのです。
野生生物の生命の危機は、動植物から命を頂き食している私たち人間にも通じる問題だと言えます。
『森林保全』という1つのワードですが、森林だけの問題ではなく、全ての生命との繋がりがあることがわかると思います。
漠然と考えると難しく、また遠く感じてしまう環境問題ですがシンプルに一つ一つのワードを考えていくことも、理解を深め、また心に変化を起こす一歩ではないでしょうか。
Higuma