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北欧デザイン展

2023.03.30 00:59

ここ最近多忙なのですが、隙間を見て日本橋高島屋で開催していた『北欧デザイン展』に行ってきました。展示内容がすごく良かったので私の考察とともにご紹介します。



みなさん惹かれる北欧デザイン、私も大好きです。

インテリアや雑貨、そして何よりもテキスタイル!


どうしてこんなに惹かれるのだろうか。


北欧は緯度が高いため、一年のなかで白夜や極夜が巡り、太陽高度の年間変動が日本のそれとは大きく異なります(エンジニア時代、私は世界中の衛星画像の分析なども行なっていたため、訪れたことはないものの高緯度地域のこの特性の大きな違いを実感しています)。


これは何を意味するかというと、平たく言うと、「1日あるいは1年のなかで日光のあたり方や時間長が違う」ということです。

基本的には1年を通して太陽高度(=太陽光の入射角)は低いので、日光の強さは弱々しく日中でも薄暗いのです。そんな日が夜までずっと続く季節もあれば、逆に一日中真っ暗な日が続く季節もあります。


このような地域的特性は、そこに住まう人々の暮らしにも当然影響を及ぼします。

もっとも身近なものの一つに「デザイン」が挙げられます。


暗さや寒さを凌ぐために自然と家で過ごす時間が長くなったり、貴重な日光の恵みを上手に暮らしに活かすなかで、"機能美を兼ね備えたシンプルで飽きのこない美しいデザイン"が暮らしのあちこちで備わってきたのでしょう。


「不便」のなかから生まれる「利便性」や「デザイン性」は日本の文化のなかにもたくさんあります。そんなところに共感を得られてきた部分も、北欧デザインが今日の日本でも広く受け入れられてきた所以なのではないでしょうか。

展示会の様子、少しご紹介します。

オイバ トイッカのバードシリーズ

光が暮らしにもたらすデザイン性の代表であるガラス製品

我が家にもあるアアルトのフラワーベースの型

究極のシンプルさのなかに見える遊び心

ハンセンのアリンコチェア

"Less is more"の言葉にグッときます

一日の陽の光の流れを数分で模擬しています

お馴染みのリサ ラーソン


東京での会期は終わっていますが、地方はこれからのようです。

北欧デザインが大好きな方におすすめ。

2023.3.30

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