📚簡易読書感想まとめ【2023.03】
3月中に読んだ本です。
◆僕たちの幕が上がる 決戦のオネーギン
今回は紙で購入。
新メイン・未来哉くん登場。
オネーギンという作品の魅力はなんなのか、どの時代誰の中にも「オネーギン」はいる、というのがどういう意味か、勝くんと未来哉くんのvsものだからこそ解る作りになってるのがよかった!
カイトくんの勝への崇拝がガチの崇拝で未来哉くんのゲェーー?!な反応が新鮮だったw
未来哉くんのことおもしれー男って認識な勝くんとカイトくん。わかるよ、良きツッコミが爆誕した感じだもんな。
生まれ育ち故に「顔に自信があり過ぎる一方その他自分の全てに異常なほど自信が無い」という未来哉くん、どこかの別シリーズの宝石商さん見たらどんな反応するのかちょっと妄想してしまう(しかし未来哉くん見るに某宝石商さんって相当周りから心を守られてきたんだなとか思った…)
とにかく色々思うところがありすぎて逆にまとまらない…色んなテーマが混ざり合いつつオネーギンを軸として綺麗に収まってるのがすごいなー……
オネーギンを通した「人の心」についてもだけど、Wキャストの女の子が途中で妊娠して役を降りた時の反応とか演劇と翻訳の世界のこととか未来哉くんのお母さんの「産んだことを無かったことにしたい」発言とか。個人的にすごい考えさせられた。考えさせられまくった結果「きらきら星は誰かの死体」が読みたいし観たいという感想しか出てこなくなった。ダメじゃん。
僕幕続刊待っていたので2巻刊行決まったの嬉しかったなぁ〜これからも続いて欲しい!というか続きそうな終わり方!
海山先生の元で勝くんはどう進化するのか、カイトくんと未来哉くんもどうなっていくのか…できれば進化した勝くんとカイトくん、未来哉くんの舞台でのぶつかり合いとワイワイが見たい。司先輩も来てくれ。
◆藤丸立香はわからない 3巻
スマホゲーム・FGOの派生コミック。ゆるいギャグ。
何気にコミカライズの中でもかなり好きな部類です。
ギャグだけどキャラ貶しやキャラ崩壊が少ない、メタネタ多いけどくどすぎない塩梅が良い。
最新のサーヴァントからニッチ寄りや古参サーヴァントまで網羅されてるのも読んでて楽しいです。
描き下ろしネタでまさかのロマニアーキマン!2部からの設定だから見れるとは…いやカルデアの者が今後ネタになる可能性はあったけどロマニが見れたのは嬉しかった。「話の途中だがワイバーンだ!」の名台詞認定についてメタ的に突っ込んでくれる新所長が好き…。
何気に最新サーヴァントの派生ネタもこの漫画が一番早いので、テスカトリポカやククルカン、Uオルガマリーや神父登場の可能性にも期待が高まります。
最近ショートアニメにもなったので毎週の癒しです☺️
↓一番好きな回💕
◆舌先から恋
バースもの(ケーキバース)BL。
池袋のアニメイトでこの漫画の濃厚キスシーンをデカデカとプリントしたアイシングクッキーを見ておもしれー漫画…となり原作を購入しました(???)ところであの濃厚キスシーンクッキーはどんな気持ちで食べるものなんです?
人気者リア充陽キャ(先輩)×まじめ眼鏡優等生(後輩)。
黒髪真面目眼鏡受いいですよね〜〜!女の子と見紛うような受は絶滅危惧種になりつつあるけど地味眼鏡受はどこの時代にもいるような気がする。気がするだけ。
ケーキバース、設定は何となく知ってるけどケーキバースのカニバリズムと私の好むカニバリズムの方向性の不一致を感じていたため避けていました。
この漫画は現時点でカニバリズム方向には行ってないのと、攻のフォークが己のバース性について悩みつつ好意をしっかり伝えるのと、受のケーキが真面目で控えめな割に攻のバース性を利用して好きになってもらうぜ作戦を企てる危うい感じの押せ押せなのが良かったです。
受からの矢印の方がデカくて危うい感じなの好きだなぁ!
ただ、攻はバース性関係なくお前が好きだ!と古より連綿と受け継がれてきたBL構文(男だからじゃなくてお前だから好きだ構文)で真正面から好意伝えたのに受は「先輩が手に入るなら心からじゃなくバース性からくるものでも嬉しい」と思ってたのが、お前1ページ前の攻の話聞いてた?!と若干なりました……。受の方が拗らせてるのかな?
一巻で終わるのかなと思ってたら続くようで。しかも当て馬フォーク(ワンチャンケーキかも)(でも多分当て馬でサブで他キャラとくっ付きそうな空気出してる)が次巻で登場する模様。あと受が微妙に攻の気持ちを勘違いしたままなのでこれはわからせ&お清めセッのフラグですねとアップしながら続編を期待してます。
◆私の言うとおりになる 3巻
書籍で2巻まで買っていたのをやっと買い揃えました。
ド直球熱血脳筋パワーこそ全てなソウ(将来の夢は占い師だが才能は一切ない)と、ソウに熱烈に恋してストーカーしているメイ(無自覚天才霊能力者)が怪しげな霊能力者育成アカデミーで繰り広げるぶっ飛び霊感ギャグラブ。コメディラブっていうかギャグラブ。なおラブ要素はメイからのソウへの矢印がほぼ100%。
2巻まではラブも含めてギャグ全振りでしたが、完結編の3巻はソウの過去、メイの能力について語られるのでシリアス強めでした。
怪しげなおまじないを広め生徒たちを惑わすセンセイこと三船先生が良い味出してたけど退場後は消息不明で残念なようなコレが良いような…。三船先生は異世界転生したらチート主人公になれると思うよ!知らんけど!
最終話でソウとメイが再会するシーンがとても良かった!…んだけど、伊勢さんやアスカは浮かない顔でアカデミー卒業するコマが最後の登場だったからそこがちょっと心残り。
メイが自分の力を恐れて引きこもった時、伊勢さんとアスカは自宅に乗り込んでメイの心を開いた描写があったから、メイが目覚めて2人に再会するフォロー描写がオマケでも良いから欲しかったと言うのが本音です。伊勢さんは特に、目から滝涙流しながらトルネードタックルしてくれそうじゃん…メイと伊勢さんはズッ友だもん…。
シリアスとのバランスがちょっと際どかったかなぁと思いつつ、「ずっとソウに憧れて追いかけていたメイ」の図からの「実はソウが憧れていて追いかけていたのはメイだった」という事実開示、最終話でソウがメイを諦めずに待ち続けるという図で関係性が逆転していたのが良かった。
最終巻まで見届けられて良かったです!
◆ロスト・ケア
映画宣伝の映像を本屋で見かけて。
まず、宣伝文のあらすじから、障害者施設やまゆり園の事件を参考にしてるのかな…?と思いきや原作は2013年刊行でした。
次に、何故10年経った今映画化で話題に?となったのですが読み終わると、このタイミングで映画化で再び話題にするというのは上手いなと思わされました。
要介護の高齢者42人を殺した<彼>の「物語」です。
最初からネタバレすると<彼>は本書で名前が付与されているある登場人物なのですが、叙述トリックがあり終盤までミスリードされます。小説ならではなので映画ではどう作られてるのかなぁ。(と思って調べたら叙述トリックは打ち捨てて最初から犯人開示、時間を追っていく過程を描く作品になっているようです)
自宅介護の現実、介護業界の闇、そして、人間の善性について。
介護の闇についてはもっと長く語られるかと思っていたので詳しく描写される被害者家族は1組のみというのは意外でした。3組くらい出るかと思ってた。やや短いながらもグッ…と苦しくなる貧困層の自宅介護の現実が書かれていてキツかった。
あと真相に辿り着くまでの推理もおもしろいというか。大友検事の補佐役で理系キャラの椎名がデータを整理したりデータ同士の相互関係を弾き出したりしていて、今だとAIで取り沙汰されてる部分と重なるので10年後の今でも通じるんだな〜。
最後は希望の持てるような人間の善性を肯定する感じでいて、「夜がくる」という表現からやはり暗くなる未来からは逃れられないというのを示唆して終わります。意外とドロドロしてないしあっさり読めました。
ただ、読み終えてこの本の刊行が10年前であることに軽く地獄を感じたのは完全に予想外でした。
10年経つ間に高齢化や介護の負担は増進しまくり、この事件と類似した事件が現実で起こり、「福祉の問題」も可視化されたのに、この本にある「『物語』が世界を変えた」ことは起きなかった、という現実にゾッとしたというのが本音です。
大友の友達?だった佐久間…彼が足を踏み入れて命を落とした闇社会や半グレ達のことも、刊行から10年経った今読むとこれって最近話題になりがちな発達障害知的境界域などの「福祉の網目から溢れた者」として見えるところもあり、まさに「闇が深い…」と思わされます。
大友の善性が正論による暴力の面と、それでも犯人の心を理解して犯人が少しだけ救われていた描写の両方あって個人的にはこれがとても良いなって思いました。人間の善性はやっぱり肯定されて欲しい派なので。
映画はだいぶ原作と違うようなので見るか迷っています。犯人の、実父介護シーンで絶対泣く自信しか無いんだよな…。