2018年4月1日 大阪の地下鉄は大阪市交通局から「Osaka Metro」へ。
大阪市内と一部の近辺を走る地下鉄・新交通システムは大阪市交通局による運営でしたが 大阪市の行政改革の一環として民営化にすることから 2017年6月1日に「大阪市高速電気軌道株式会社」を設立し 今年(2018年)4月1日 大阪市交通局を廃止し 地下鉄・新交通システムの区間は その設立した会社による運営が始まりました。これによって地下鉄・新交通システムの愛称は「Osaka Metro(大阪メトロ)」という愛称になっています。
ちなみに「Metro」は 首都・大都市を意味する「metropolis」を語源とし 現在は 東京の「東京地下鉄株式会社」こと「東京メトロ」や 世界の主要都市の地下鉄でも「Metro」という言葉使用されています。今回 大阪の地下鉄にも 今後の国際化を見据え 設立をした会社が地下鉄・新交通システムの運営を始めるともに「Metro」という愛称に取り入れました。
ビジュアルシンボルとなる「Osaka Metro」のロゴです。ブルーの背景に示されたロゴは 真っ正面からであれば「Metro」の「M」を表していますが これが 横から見た場合は「Osaka(大阪)」の「O」に表しているのです。
ロゴをさらに詳しく説明すると「Metro」の「M」の中に「Osaka」の「O」を内包し 螺旋(らせん)状の動きのあるフォルムで「走り続ける」エネルギーや 動力・推進力を表現したデザインになっています。深く鮮やかなブルーをメインカラーに背景に用い 動きのあるシンボルマークとすることで「マーク=平面の図形」という概念を打ち破る「チャレンジ精神」を表し 新会社がめざす「走り続ける」「変わり続ける」姿を象徴化をさせているとのことです。
(画像は Osaka Metro ホームページサイトから引用させて頂きました。)
それから「Osaka Metro」のブランドコンセプトは「走り続ける 変わり続ける。」とされていて「走り続けるために 変わり続ける。(Change to Run)」「走り続けながら 変わり続ける。(Run to Change)」の2つの意味を持たせ コーポレートスローガンにも同じ言葉を使用し 新会社のめざす方向性を利用者にも社員の方々にもしっかり示すことに重点を置いているようです。「これからも走り続けること そして ニーズや時代の流れに合わせて変わり続けること」を宣言し 約束する強い決意も込めているようです。
なんば駅で御堂筋線へ繋がる改札口へやってきました。表示板に「Osaka Metro」のロゴがきちんと記載されています。訪れた日は「Osaka Metro」の列車に乗らなかったどころか改札内に立ち入らなかったのですが 列車にも これまでの大阪市交通局のロゴの上に「Osaka Metro」のロゴがきちんと貼付されています。
あとそれから「Osaka Metro」を運営する「大阪市高速電気軌道株式会社」の社長の務める方は 以前 大手電機メーカー「パナソニック」で専務を務めていらっしゃった方で その方は線路への転落を防ぐ「可動式ホーム柵」の設置に力を入れたり ホテル経営や高齢者・子育て支援事業などへの参入も検討しているようです。また 地下鉄・新交通システム同様に「大阪市交通局」が運営していた市バスは 同じく4月1日から 子会社となる「大阪シティバス株式会社」の運営になります。
公営から民営化になり「走り続ける 変わり続ける。」というブランドコンセプトを持った「Osaka Metro」ですが 今後 関西の方はもちろん 名古屋に住んでいる私を含めた関西以外の方にも「Osaka Metro」の地下鉄・新交通システムにより愛されることと 新しい事業展開に期待したいと私はそう思います。
(撮影・調べ・文/PONTA 記事更新日/2018年5月23日)