環境月間から地球の未来を考える
もう5月も後半に突入しましたね。
6月に入るとといよいよ梅雨も本番ですが、
6月は実は『環境月間』だということをご存知ですか?
この『環境月間』は環境省によって1991年に制定されたもので、
国や地方公共団体によって『環境月間』にふさわしい行事が行われます。
ちなみに『環境の日』は6月5日となっています。
なぜ6月5日なのかというと、1972年6月5日にストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念して定められたそうです。
実際にはその会議が開催された翌年、1973年から制定されたのですが、その頃は期間の短い『環境週間』でした。
では「国連人間環境会議」とは…?というところだと思うのですが、
Only One Earth "かけがえのない地球"
というスローガンを掲げ、環境問題に初めて世界的に取り組んだ会議となっており、
世界113か国の国の代表が参加しました。
なぜこの会議が開かれたのかというと、以下のような時代の変化とともに浮上した問題があったからです。
・1950、60年代の急速な経済成長による排ガス・廃水・廃棄物のの増大
・人口、天然資源、環境資源など地球上のあらゆる要素が複雑微妙に相互依存しており、有 限かつ一体のものとして、皆が協力してこれを守っていかなければならないと考えるようになったこと
・開発途上国における貧困等を含む環境問題
この会議では「環境国際行動計画」と「人間環境宣言」の2つが採択されました。
「環境国際行動計画」は国際的な行動を必要とする環境問題が何かを網羅的に特定する試みです。
「人間環境宣言」は環境問題に取り組む際の原則を明らかにし、“人間環境の保全と向上に関し、世界の人々を励まし、導くため共通の見解と原則”を表明して、環境問題が人類に対する脅威であり、国際的に取り組むべきことと明言しています。
話がすり替わってしまったのですが、こうした世界初の会議を記念して制定された6月の『環境月間』、これからよりメジャーになり、さらに環境に対して意識の高い月間になればいいなと思います。
Higuma