サンゴ礁の役割って何?
こんにちは。
AQUAMANです。
今回は「サンゴ礁の役割」について少しだけお話したいと思います。
良く聞くサンゴ礁とは、サンゴ単体が分裂して個体を増やし、密集した群生をサンゴ礁と呼びます。
サンゴ礁は大きく分けると3つの種類に分類されます。
1.裾礁(きょしょう)・・・海岸に接して成長したサンゴ礁
沖縄などに見られるサンゴ礁は「裾礁」です。
2.堡礁(ほしょう)・・・島の周りを取り囲むようにしてできたサンゴ礁
オーストラリアのグレートバリアリーフがそうです
3.環礁(かんしょう)・・・中央に島などがなく、サンゴ礁の環と礁湖だけでできたサン
ゴ礁
モルディブが有名です。
このように生息するサンゴ礁は、とても大事な役割を持っています。
1.地球温暖化に貢献
サンゴは生物でありながら植物と同じように二酸化炭素を吸収して酸素を生成します。
酸素を生成する量は植物より多いです。
2.海を綺麗にする
サンゴは水中にいる植物プランクトンを食べます。海が濁って見えるのは植物プランク
トンが増えているからです。特に夏場は多く、冬は少ないので海は冬の方が綺麗に見え
ます。
3.天然防波堤になる
サンゴ礁は波の力を弱めてくれます。
4.魚の住処
サンゴ礁にはたくさんの魚が生息しています。サンゴ礁は海洋面積の0.1%しかないのに
そこに集まる海洋生物は25%以上と言われています。もちろん、サンゴを食べるために
集める魚も存在しますが、そうでない魚もいます。今まであったサンゴが死滅するとそ
こに棲んでいた魚はほとんどいなくなるそうです。
5.医薬品の宝庫
サンゴは病気の治療に使う薬を私たちにもたらしてくれます。
例:サンゴ礁に生息する巻貝(イモガイ)から「コノトキシン」と呼ばれる物質を
もとにアメリカでは鎮静剤(ジコノタイド)を使用しています。
沖縄近海に生息する「シヌラリア」と言うソフトコーラルから新薬候補となる
化合物を抽出している。その化合物は「アシルスペルミジン」で強い抗がん作用が
あるそうです。人間のがん細胞に試したところ、がん細胞が死滅することを確認
されたと言う。まだ臨床実験段階ですが、特許化されており今後の実用化が期待
できますね。