ケアする人のケアの重要性
私が、アロマセラピストになった理由の大きなものに、自分が緩和ケア病棟で看護師として働いていた時に、心身のバランスを崩してしまったことがあります。それまでも、人生の中でいろんな経験をしてきたつもりで、私が心身のバランスを崩すはずはないと変な自信まで持っていたそんな時に、それは起こりました。食べても体重は増えず、病棟を1周おむつ交換するにも耐えられないようなめまい。緩和ケア病棟の患者さんに心配されたほどでした。後で考えたら、その時の自分は十分なケアの提供はできていなかったと思います。今後、どうしていったらいいかも考えられず、一度看護師という職業を離れました。そんな時に、緩和ケア病棟で、見よう見まねで患者さんにしていたアロマトリートメントをふと思い出しました。自分は、受けたことがなく・・・。どんなものだろうと。受けた患者さんの何とも言えない気持ちよさそうな表情や、それまで眠れなかった患者さんがスーッと眠りについたり。私も受けてみたいと思い、私が後に通うことになる学校のトリートメントを受けに行きました。その時の、身体も心も軽くなる感じが今も忘れられません。何か、セラピストさんに悩みを打ち明けたわけでもないのに、スーッと楽になり、これからこうしようという考えが浮かびました。これがアロマとの本当の出会いです。それから、私は毎日のように好きな香りに囲まれて過ごし・・。今では痩せていたころが思い出せないくらいに健康な体と心になりました。
心身の健康あってこそ、したいこともできる・・・。
これは、実体験から私が思うこと。そして、どの仕事も大変ですが。
日々患者さんと向き合い、緊張度も高く、自分のことが後回しになりがちな医療・介護従事者にこそこのケアを受けてほしいと思っています。
他者を気遣うように自分のことも大切にしてほしいと思います。