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RE-5 1974

2018.05.23 11:07

RE-5 1974y

 ’73年の東京モーターショーで発表され話題を呼んだ、国産で唯一のロータリーエンジン(RE)搭載モデル。西ドイツNSUバンケル社のノウハウを取り入れたREユニットは、ローター部は油冷、ハウジング部を水冷とした水油冷タイプ。シングルローターだが、マフラーは2本に振り分けられ、さらにラムエアーシステムを取り入れた二重構造とすることで、効率のよい冷却システムに仕上がっている。これは、高温を発生するロータリーエンジン特有のエキパイの変色に対処したものだ。排気量は497ccだが、ロータリーエンジンは排気量の換算法から、国内基準では排気量枠に制限が与えられる為、輸出専用車として海外でのみ販売された。生産台数も少なく、入手するのはかなり困難であるが、イタリア人デザイナーで、鬼才と言われた画家でもあるジュージアーロ氏の手になる斬新なフォルムと各部のデザインは、20年以上が過ぎた今なお強烈なインパクトを放っている。驚くほどの低振動と操縦性の良さから、海外で高い評価を得たRE5だったが、燃費の面からオイルショックの波には勝てず、’77年のマイナーチェンジを最後に生産中止。’77年モデルでは、特徴的だった円筒形のメーターパネルを一般的なGT系のものに変更している。