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感覚派は言語化に注意!

2023.04.02 10:48

こんにちは。

高野直人(こうのなおと)です。

 

感覚が鋭い人は時々、

独自のこだわりや頑固さを、

見せることがあります。


感覚が鋭いが故に、

頭の中にあるイメージと、

現実との差異がハッキリと、

認識されてしまうので、

 

「なんか違う」

「納得がいかない」

という感覚を抱きやすいのです。

 

それほど感覚が鋭くない、

多数の人たちが、

 

「これで問題ないよね」

と思うような事柄に対して、

 

感覚が鋭い人たちは、

強い違和感や抵抗感を、

感じてしまうことがあり、


周りからすると、

「なんでそんなにこだわるの?」

「どうしてそこで立ち止まるの?」

という感じに見えてしまいます。


このように抽象的に書いても、 

感覚が鋭くない人たちには、

何を言ってるのか、

サッパリ分からないですよね。


もしかしたら、

色に対する感じ方で説明すると、

少しは分かるかもしれません。


例えば、

感覚が鋭くない人は、


「緑色」と言えば、

薄い緑も、濃い緑も、黄緑も、

だいたい同じ「色」と認識しますが、


感覚の鋭い人たちは、

薄い緑と濃い緑は全然違う色だし、

緑と黄緑も全然違う色、

という風に認識します。


感覚の鋭くない人が、

「緑色」を欲している時は、

だいたい緑色のものがあれば、

問題ないのですが、


感覚の鋭い人が、

「緑色」を欲している時は、

その人の頭の中にある、

その緑色でないとダメなのです。


この頭の中のイメージは、

言語化して周りと共有することが、

難しいです。


なぜなら、

「緑色」と表現したとしても、

色々な緑色があるし、


もっと具体的に、

「濃い緑」や「薄い緑」と、

表現したとしても、


やはりそこには同じように、

色々な「濃い緑」や「薄い緑」が、

あるからです。


感覚が鋭い人が欲しているのは、

今まさに自分の頭の中にある、

「緑」なんですね。



色に限らず、

物事の運び方とか、

人としてのあり方とか、


そういった、

様々な物事に対しても、

感覚の鋭い人は、

複雑なイメージを持っています。


だから、

感覚の鋭くない多くの人が、

「これで問題ないよね」

と思う事柄に対して、


感覚の鋭い人は、

「なんか違う」

「そうじゃない」

という感覚を抱きやすいんです。


感覚の鋭い人が、

モヤモヤしやすい原因は、

こういうところにあるんですね。


そういう人が、

やりたいことを言語化しようとすると、

感覚とズレてしまうことがあるので、

要注意です。


言語化の欠点は、

説明する側面を、

限定してしまうことです。


例えば、

リンゴについて、

「赤い」とか、「甘い」などと、

説明したとしても、


リンゴは、

「赤い」だけのものではないし、

「甘い」だけのものではありませんよね。


言葉を尽くして、

リンゴの他の側面について、

いくらたくさん述べたとしても、


リンゴを食べたことのない人に、

リンゴのイメージや触った感じや、

食感を分からせることは困難です。


これが言語化の限界です。


感覚の鋭い人は、

言葉では説明し切れない

複雑なイメージや感覚を、

細かく感じています。


アーティストは、

それを音楽や絵画など、

言葉以外の手段で、

しっくりくるまで表現します。


感覚の鋭い人は、

この「しっくりくる」という、

感覚を大切にしてみてください。


言葉にすると、

あいまいで漠然として、

周りには理解されづらいですが、


「しっくりきている状態」は、

感覚の鋭い人にとっては、

頭の中のイメージや感覚に、

わりと近い状態かと思われます。


高野直人