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日本の言葉

2023.04.04 05:58

桜が一斉に咲き誇り、春爛漫の季節を迎えました。

(ここ沖縄では、1月中旬から2月下旬頃までが桜の一番の見頃でした。)


日本語は、平仮名、片仮名、漢字を使う言語です。

第二、第三言語として日本語を学ぶ人にとって、日本語の難しさを感じるポイントのひとつに、これらの文字の使い分けが挙げられます。

私には、漢字の形と漢字の持つ意味の美しさこそが、日本語の良さのひとつのように感じられます。それは、漢字の意味の奥深さと、意味から思い浮かべられる情景が魅力的だと思うからではないでしょうか。


先の文では、桜が咲き「誇る」という語で、桜自身が1年の内この時期にだけ花開くことを誇りに思い、さらに花が咲き乱れる「爛漫」という漢字と相まって華やかさを生み出している様子と景色が、眼に浮かぶのではないかと思います。美しいなと思います。


反対に、英語はアルファベットのみを使います。文字の並びこそ単調であるかもしれませんが、意味の奥深さに感動することも多々あります。


昨日のレッスンで、"adorable" という単語が出てきました。

英和辞書で意味を調べると「愛らしい」という訳が出てきます。

英英辞典では、"very attractive, delightful, lovable (OALD)" との記述があります。

実際の場面は、親が子どもの姿を見て、愛情を込めながら「愛らしい!」と言ったり、年下の人の行為や動物の仕草に対して、胸がきゅんとなって「かわいらしい!」というように使っているのを耳にします。


単なる語の意味ではなく、そこに込められた気持ちや様子が思い浮かぶ単語のひとつだと思います。意味が奥深いなと思います。


この単語を目にする度、カナダにホームステイした大学生の時、ホストファミリーから "Adorable!!" と言われたことを、懐かしく思い出します。


言葉を選ぶとき、言葉の持つひとつひとつの情景も感じながら、丁寧に使っていきたいと思います。