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kojinkai

定型的な整理。

2023.04.05 01:00

小6は、損益算を学びました。

割合合成、マルイチ算、

鶴亀算、といった内容の

複合領域まで扱い、

損益算の基本から応用の

ベーシックな流れを

整えました。



さて、今回は中学入試の独特の

整理法とは何か?について

説明をしてゆきます。


中学入試の問題の独特な整理法、

即ち、数直線や面積図、

あるいは過不足に関する

問題な整理法といった

手法は、基本的に中学の方程式の

解法に依拠しています。

中学受験が中学内容に合わせて

いるのではなく、中学内容を

具体化したものが中学受験の

内容なのです。


面積図なんていうのは

連立方程式ですし、

先日行いました濃度算についても

基本的には発展的な濃度に関する

応用問題を整理してゆくための

方法を教えただけであって、

最終的には全て、中学数学を

具体的に理解するために

どんな整理が適しているかを

突き詰めた教え方になっています。


当塾は確かに中学受験塾としては、

通塾当初は準拠模試で

偏差値50や40を切る子も多いながら

弘学館、附属、成穎特奨、といった

佐賀県下でも

人気ラインを合格させにいく

指導をしていますが、

しかし、結論としては、たとえば

中学受験に合格するための算数ではなく、

中学数学を具体化するための内容であり、

方法ばかりに頼って繋がりの持てない

中学入試というのは、意味が

ないといっても過言では

ないと思っています。


学習内容には、最も適した整理法があり、

その整理法で苦労して理解することで、

本質が掴めます。

苦労なしに答えを導こうとする

教え方も色々ありますが、

私はそれをさせません。


受験が終わり、中学数学に入っても

基本の整理法は変わりません。

解法が増えて楽になるだけ。


自由に立式できるようになり、

泳ぐように数学ができるようになる、

そのために今与えている色々な

教えが存在しています。



教えた通りに、とはいいません。

ただ、教えたやり方は最も

理にかなっており、将来の問題集においても

同様の解説方法がとられ、

結果として納得と理解を導きやすい

教え方をしております。


それほど、算数、数学は

体系性があり、付け焼き刃の

方法論では、中学入試を

突破できたとしても、結論として

中学数学に上手に接続して

ゆくとは限らないのです。



よく、教え方が上手いから

優れた生徒が育つとは限らないという

言葉がありますが、まさにその通り、

私は一番分かるやり方で

教えているわけではない。


一番理にかなった教え方で、

中学数学に繋がるイメージで

教えているだけなんです。

それなりに生徒は苦労すべきであり、

問題を解くこと以上に、

量感が的確だな、と解くたびに

割合や単位量について

具体性を持っているかが重要です。


教え方が悪い、と言われれば

まあそれまでなのでしょうけど、

では、よく分からないけど答えに

辿り着く方法が正しいとは

思わないんです。


だから、はじきやくもわといった

内容も小学生では扱いませんし、

分からないならば分かるような

具体レベルに落とした問題を

繰り返させ、量の増減と

単位量や割合の比例関係について

考えてもらっているのです。


長い目で見て、目の前の問題を

解けるよりも、

比の感覚をもって単位量や割合を

整理しながら考察でき、

量感を掴める方がうまくいきます。



文章題においては、

量を捉えることが目的なのだと、

着地点を明確にして下さい。


今より、未来を見据えて、

子どもの能力の育ちを考える

ということが、求められています。