白兎を追いかけて
今年の初ふらっとで、神話・因幡の白兎に関係のある四社(白兎神社・賣沼神社・酒賀神社・御湯神社)を周らせていただいたんですが、神社巡りを終えたあとに更に白兎にまつわる神社があると知り、鳥取県八頭郡へと行ってきました。
目的地は、もう一つの白兎神社。
一般的には福本白兎神社と呼ばれている神社です。
福本白兎神社は、因幡の白兎である素菟神の拠点と言われている場所にある白兎神社になります。
2000年に発刊された「イナバノシロウサギ総合研究」にてその根拠が示されているそうです。
(私は未入手でまだ読めていませんが、白兎神社の案内板の由緒書にそのように書いてありました。)
マップで見ると良く分かるのですが、この白兎神社と八上姫の拠点である賣沼神社までは、直線で4㎞程度しかありません。
神話の中でも白兎は八上姫の用事で隠岐の島へ渡っており、その帰りにワニを騙して、皮を剥がれてしまう。そして、大己貴命に助けられ、八上姫に大己貴命の誠実で知的であるところ褒め称え、結婚するように勧めています。
そんな白兎の拠点が「ここです」と、言われても何の不自然さも感じませんよね。
むしろ「やっぱり!」と、合点しかない感じがしました。
↑ 中山展望台にある案内板
案内板左下には、「白兎伝説の地八頭町」ゆかりの地
11か所が番号と共に案内板の地図に指し示されていました。
これはもう回ってみるしかないと、急遽当初の予定を変更しました。
↑ ①白兎神社灯篭(?)
(?)と書いたのは、案内板の地図上では、成田山青龍寺さんのさらに奥にあるように書かれていたので、地図を頼りに行けるところまで行ってみたのですが、見つからなかったんです。
そのまま山を下って来た地区の公民館でたまたま見つけたのが、写真の灯篭です。
こちらの灯篭にも白兎神社の銘が刻んでありましたが、①の灯篭かどうか正確には分かっておりませんm(__)m
③賀茂神社
創建年不明ですが、かなり古くから崇敬されてきた神社です。
福本白兎神社をはじめとした、白兎神社に関係するお社の殆どは明治時代にこの賀茂神社へ合祀されています。
⑤池田神社
古くから稲荷神社としてお祀りされていた神社。
中山の麓の町にある神社です。
⑥土師百井神社+⑦土師百井廃寺跡
赤い白兎神社の銘がある灯篭の神社。
⑧米岡神社
こちらも中山の麓にある神社です。
⑪赤倉神社
大江神社から分かれた神社。
大江神社
赤倉神社がここの大江神社から分かれたとあったので、案内板には載っていませんでしたが、参拝してきました。
御子岩
↑ 御子岩案内板
↑ 御子岩
↑ 御子岩のところからの景色
千代川と私都川・八東川が合流するところが見えています。
河原城・河原の町も一望できるところに御子岩がありました。
今回廻ったのは以上ですが、’23/4/5 BSプレミアムにて放送された「美の壺」で兎年に因んで、
「跳ねて幸よぶ うさぎ」が放送されました。
その番組の中で、福本白兎神社のことや、成田山青龍寺に伝わる古文書のことが紹介されていました。
その古文書によると、
「天照大御神がこの八頭の地へ行幸された際に現れた兎は月読命だった。」と、記されていました。
「イナバノシロウサギ総合研究」は発刊から20年以上経過していて、既に書店では購入が出来ないようなので、鳥取県の図書館等で読めたら何かまた分かるかもしれません(^^)
その時はまたお知らせしようかと思っています。
今回の白兎追っかけもとっても楽しかったです(^^)ノシ ではまた。