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【今日の暦】二十四節気 春分

2023.04.05 16:38

【二十四節気 春分】2023/03/21-2023/04/04頃


ふと朝の5時頃に目が覚めると、夜の終わりに白んだ空が、大きなろうそくの火を落とされたかのように、柔く暖かなオレンジ色に染まっていくのが見られます。


昼夜の長さがほぼ同じ程度になる春分は、冬の終わりと春の始まりを告げる季節であり、古来さまざまな民族、文明の間で神聖視されてきました。


現代ではキリスト教のお祭りとして知られるイースター(復活祭)も、もとはキリスト教が伝わる前のヨーロッパで大切にされた春のお祭りで、「太陽の復活」を祝い、「成長」や「生殖」を司る女神イースターの祝福を祈るために行われたといいます。

女神イースターはうさぎの姿で地上に現れるとされており、現代のイースターでもうさぎは重要なモチーフアニマルとして愛されていますね。


草木がもえぎ、風はやさしく、空は澄んで、鳥たちが歌う、なんとも風雅爛漫な今日この頃ではありますが、季節が切り替わるということは、環境が変わるということ。

環境が変わることは生物にも影響があるということで、春の麗かな気候とは相反し、冬を超えた人間の身体は見えないところで少しずつ消耗しはじめているといいます。

「春バテ」というそうです。


新生活にかかる緊張もあるでしょう。

わたしは新学期初日の自己紹介がとんと苦手でした。


毎日の天候が変化するように、人の身体も心も日々変化するもの。

元気がない日は無理をせず、移ろう雲でも眺めてゆったりのんびり過ごしてみるのもいいやもしれません。



【七十二候】

○雀始巣(3/21-3/25)

......「すずめはじめてすくう」と読みます。繁殖のための巣作りをはじめる頃。お庭でちゅんちゅかちゅんちゅかする姿を見てるだけでハッピーになれます。

○桜始開(3/26-3/30)

......「さくらはじめてひらく」。日本の花といえば桜ですが、時代によっては梅がそう呼ばれることも。風に乗って花びらが飛んできてくれるだけでも嬉しくなります。

○雷乃発声(3/31-4/4)

......「かみなりすなわちこえをはっす」。春雷は春の季語。春は天候が変わりやすい分、身体の調子も変わりやすくなっているといいます。無理は厳禁です。


【祭事 社日】

社日は土地の神様に感謝を捧げる日。

春分と秋分前後の戊の日に当たり、年に二回ある祭事です。

日頃頼りにする社寺へのお参りも素敵だし、お家の神棚に少し豪華なお供えをするのもきっと楽しい。

人ともに生きることを選んでくれた神様たちへ、日々の感謝を心を込めて。



参考文献

◇ 『絵でつづるやさしい暮らし歳時記』新谷尚紀

◇『七十二候の食薬レシピ』大友育美

◇ 『魔女の12ヶ月』飯島都陽子