放蕩息子とジルジャン(400年の浪漫)
詩人の新川和江さんが
「短歌は家付き娘、詩は放蕩息子」
と言った、という話があります。
短歌には型があるから、その中で詠めばいい。
でも詩は書きたい内容によって形式を決めるところから始めなければならない。
とのこと。
シンガーソングライターは除くとして、
作家さんの音楽は、今やほとんど95%が曲先で。
先にある曲やメロディに合わせて、歌詞を書くので、
言ってみれば「家付き娘」です
「家」という箱に合わせる工夫をするのも面白いのだけど、
「放蕩息子」と向き合っているほうが楽しい。
まっさらな紙に、お題のことをなんでも自由に書いて〜
というときの開放感たるや。
自分の絵を描いている幸せな感覚。
音楽は大好きなのにね。
言葉と音楽のどちらが前に来るかで、
きっと使う脳みそが違うんだよね。
そして・・・「ジルジャン」
放蕩息子の名前のようですが、
バンドマンなら見たことがあるこのロゴ。聞いたことがあるであろう名前。
シンバルのメーカーです。
なんとジルジャンは
オスマン帝国の皇帝がつけた「シンバル職人」の名前。
今年で400周年なのだとか!
あの、オスマン帝国の軍隊、祝祭、結婚式などで
鳴り響いていたシンバルなのか・・・と思うと
私の十字軍の血が、フンカフンカと沸き始めるのです!!
その後ヨーロッパに渡り、モーツァルトやハイドンが
オーケストラで使われ始め。
ワーグナーなどは「シンバルはジルジャンしか使っちゃダメ」と言ったとか。
そして今のバンドマンも使っている・・・
これが浪漫以外のなんであろうか!笑
ドラマーじゃないけど欲しくなってしまう
映画「スクールオブロック」を久々に見て
小学生の頃、バンドがやりたくて仕方なかった頃のことを思い出しました。
教科発表会?だったかな、
管楽器吹ける子を集めて、
鍵盤ハーモニカやらリコーダーやら太鼓やら混ぜて、
家からカシオトーンを持っていって、
無理くりバンドのような演奏をやりました。
頭が沸騰して、しゃかりきになっていた記憶
昔から目的しか見えていない猪だったなと。汗
でも、バンドがやりたくて仕方なかったあの気持ちこそが、
青春の始まりで、それが全てだったなあと
映画「シング・ストリート」とかは、やっぱし胸が苦しいくらい共感する!