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いわぶち動物病院

フィラリアの予防薬は適切な時期に投与を!

2023.04.06 02:21

フィラリアの予防薬、というのは実はフィラリアの幼虫を駆除する駆虫薬です。

つまり、これから侵入してくる虫を退治するのではなく、入って来ているまだ弱い虫を退治することで、成虫になる前にやっつける薬な訳です。


ここで重要なのが、フィラリアがワンちゃんの体の中に入って来る時期。

実は蚊いる時期と少しズレています。


まず始まりは5月の始まりから半ば頃なので、5月の終わりに駆虫薬を飲ませて全部退治します。

気候が毎年違うから、もしかして、危ない時もあるんじゃないの?と思う方もいるかと思いますが、これに関しては、毎年専門の研究機関がフィラリアが発生する時期を調べてくれています。


そして、フィラリアがいなくなる時期。

これは大体11月の始めから半ば当たりになります。

たとえ蚊がその辺りを飛んでいても、寒さのせいで、蚊の中では生きていることができません。


この時期のフィラリアは感染したワンちゃんの中でぬくぬくと育っています。

つまり、ぶっちゃけてしまうとすべてのワンちゃんを飼っている方達が、しっかりとフィラリア予防をすれば、フィラリアの撲滅もできるんですが、世界中、よっぽど寒い国でなければフィラリアが存在しているので、どうしてもまともにフィラリア予防をしてくれない方が達がいるんでしょう。


でも当院だけでも毎年フィラリア陽性犬が来院しますので、夢のまた夢でしかないかもしれません。

知人の獣医から聞く限り、若葉区ではもっと沢山のフィラリア陽性犬が来院するそうです。


そして、本題ですが、フィラリア予防薬というのは、5月の終わり〜11月の終わりの計7回与えれば何の問題もありません。九州でも本土なら同じです。


沖縄や、離島などの暑い場所では一年間ずっとフィラリアの予防薬を飲ませる必要があるそうです。


ここで話題に挙げるのは、悪徳獣医に気をつけて!ということです。

8ヶ月ならまあ、心配性な獣医の場合、あり得るかと思います。


たまにこう言う獣医がいます。

今は一年中、フィラリア予防薬を与えておくのがスタンダードです。


フィラリアがいるはずのない時期に予防薬を飲ませようと、稼ごうとする獣医ですね。


ホームページを確認すると、中には理由を書かずに、フィラリア予防薬の年間投与を推奨しています。


と記載している病院もあります。どう話して余分なフィラリア予防薬を飲ませてもらっているのでしょうかね。皆さんお気をつけを。


(中にはフィラリア予防薬の投与が6ヶ月、という病院もいます。毎年送られてくるフィラリア発生予報を見る限り、計算するとすごいギリギリの日数調整が必要です。当院では、というかほとんどの病院ではある程度余裕を持ってフィラリア予防を行っています)