苦味の効能
2023.04.06 21:07
「春の使者」ふきのとうから始まり、
タラの芽、わらび、うど、こごみ、ぜんまい、うるいなど
この季節しか味わえない山菜が食卓を彩る季節ですね。
春の野菜たちには独特の苦味と香り、あくがあります。
苦味成分の「植物性アルカロイド」は腎臓のろ過機能を高めて解毒作用を促すので、
冬の間に溜め込んだ毒素や老廃物を排出するしてくれるのです。
アクの成分、タンニン、ポリフェノール、フラボノイドには抗酸化作用があり、
アンチエイジングや、アレルギーを抑える効果もあります。
山菜はなかなか手に入りづらいのものもありますが、
春野菜の苦味をもった菜の花は手軽に購入でき、調理もしやすいです。
そんな菜の花もそろそろ終わりですね。
菜の花(なばな)とはアブラナ科アブラナ属の花の総称で、ナタネ、小松菜、かぶ、ブロッコリー、チンゲンサイなど色々の種類があります。
スーパーなどでは「菜の花」との表記しかないものがほとんどですが、
地元野菜コーナーでは花の種類を書いてあります。
購入した二つを食べ比べてみると、
小松菜の方が苦味が強く味が濃いです。
ちんげん菜の方は無難なお味でどの料理にも合いそうです。
菜の花にはケンフェロール、硫黄化合物イソチオシアネートといった苦味成分も含まれています。
ケンフェロールは抗酸化作用に優れ、免疫力を高め、
硫黄化合物イソチオシアネートは肝臓の解毒を促してくれます。
苦味がありがたくなりますね。
苦味をなくすための品種改良など不必要だと思います。
ずっと昔ながらのパンチの効いた菜の花を味わいたいですね。
自然の中、大地の恵みが育んでくれた本来の味を楽しみたいのです。