プロジェクトパック20最終日
遅くなりましたが、プロジェクトパック20の最終日8日目。
モリーさんとマリアさんのコンビで。珍しい組み合わせ。マリアさんはサインをMUMお母さん、ってしてましたね。
ドローイングスというタングルです。draw + wings 羽根のようなタングルですが、花のように開いていく描き方ができます。
ブロッサミングタングルを扱ったプロジェクトパック20の最後に紹介される華やかなタイルです。
アンカー、とっかかりの丸から、のびのびとタイルの端まで伸びるSカーブでスタートします。描き方は動画をご覧くださいね。
Sカーブの間に波のような形を足して、羽にします。この中に線を。縦に区切った中に丸をギュッと並べます。
05のライトグレーのペンで主に描かれました。このペンは鉛筆ととても色が似ていて、モリーさんは「水性の鉛筆みたいで大好き。」って言ってましたね。
レイヤーを重ねていくように、少しづつ仕上げていって、「ここを強くしたい。」というところには深みを足していく(黒のペンを使ったり、濃いグレーペンを使ったり)ことができます。洗練された感じになります。
薄いグレ^、濃いグレー、黒と使い分けていくと水墨画のような雰囲気になるな、、って思いました。和、というか東洋的な感じがするのはそのせいかな?
丸をつめて、そのひとつ一つにシェーディングを加えて、、、繰り返しの作業が続きます。リズムを楽しんで、急がないで、感謝して、出来上がってくる形を楽しんで、、、とマリアさん。「こうなる」って知ってる形を描くというよりは、繰り返しを楽しんでる間に、知らず知らず出来上がっていく形、それを味わって、、、
ペンで描いている間にシェーディングが入ることはあまり無いのですが、この繰り返しも模様を描く作業の一つです。
モリーさんが、水滴を描くシェーディングを詳しく説明されてます。
「二つのアーチを丸の中の上と下に描きます。上の方なエッジとの間に白い余白を残してさっぴつで伸ばします。下の方はエッジに接するようにシェーディングします。誰かがジェムなんかを描くときと同じやり方です。」
マリアさんが、「レティキュラとフラグメンツのように、ひとつ一つを描きます。」同じ形のスペースで同じことを繰り返す方法ですね。鉛筆でフラグメンツを書いてる、、、みたいな。
繰り返しがとても多いタイルです。動画を止めて書いてくださいね。と度々おっしゃいます。
「うんと先のことを心配しないで、今やってること、次やること、に集中して繰り返します。」ひとつ一つの水滴をシェーディングするのは根気が必要ですが、やり終わったら「わあ!」ってなりますね。
黒のペンで線を起こして、隙間を塗りますが、片側だけです。これも、作業を繰り返して、、、
マリアさんに代わって、バーディゴーが描かれました。これもいつもとちょっと違う書き方になってます。「後ろに重ねるから、まず1枚1枚の葉っぱを描いてね。」
ゼンタングルは自由だから、好きなように仕上げてくださいね。今回親子でお二人がされてるように、誰かと一緒に1枚を仕上げるのも面白いです。トラベリングタングルと言います。自分では思いつかないような描き方、視点があって、一人ではできないようなものが描けます。
マリアさん、グレー05のペンで描かれた葉っぱに、黒01で書き起こしを足されます。全体を囲むわけではなくて、最初の部分にちょっとだけ。
「何かしら、今と違うディテールを足すときは、自分の中のアーティストがやってきて、ケーキに最後粉砂糖を振るように、最後の仕上げを ああしよう、こうしようってやるんです。」みたいなことをおっしゃいました。
誰の中にもアーティストがいます。「何か、足したいな、、」って思って手を動かしているとき、中からふっと出てきてやってくれます。手が勝手に描いてるような感覚。
「こうしよう。」って考えて描くんじゃなくて「ああ、わかった、こうしたいのね。」って、自分なんだけど自分じゃない、中の人が何をやりたいのかがわかって手を動かす、、、みたいな。描き慣れてくるとそんな感覚の時があります。
最後に赤い実を散らして。少しの赤がとても綺麗ですね。
地方でのワークショップがあって、最後のは描けないでいました。今日描くことができて、本当に嬉しいです。描けることに感謝して、終わります。
最後のまとめ動画では、プロジェクトパック20の作品をたくさん紹介してくださいました。パックにタイルがたくさん入っていたので、違うデザインでも描いてみたいです。
そうそう、オーラノットを描くときに、一つ飛ばしじゃなくて二つ飛ばしにするとどうなるか、という見本もありました。ちょっとしたことで、結果が変わるのは面白いですね。